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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
陰口はやめようぜ
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ている。ただ、フリードさんが機転を聞かせヤジマさんの命を守ろうとしたが、それが敵の癪に触り、魔障粒子を放出されてしまったらしい。
ラクサスさんは他の皆さんを助けるために、それを大量に吸い込んだらしく、生きていることが不思議と言われる状態だった。なのに、今は平然とこの場に現れ、戦う意志を持っている。

「おいおい・・・どうなってんだ?」

中でも一際驚いているのは、彼に魔障粒子を吸い込ませたこの男だった。彼はなぜラクサスさんが動け、この場に現れたのか思考が追い付かず、フリーズしているように見える。

「まさか・・・」

彼は何かに気付いたのか、ポケットの中から小瓶を取り出し、一口指で掬って舐めている。

「すり替えられたわけではないか・・・」

小さく呟いた後、ポケットに小瓶を戻すノーランを見て、その小瓶の中身が何なのか、おおよそ検討がついた。

「あれ・・・薬か?」

ノーランの考えはたぶん、自分の持っている魔障粒子の解毒剤をいつの間にか奪われ、それがラクサスさんたちの元に行き、彼を治すことになったと思ったんだろう。でも、実際は彼が解毒剤を持ってるなんてこちらは知らなかったわけだし、仮に奪っていたとしても届ける手段がない。味でそれを確認した彼は、ラクサスさんを見据えながら再度思考を張り巡らせていた。

「まぁいい。お前が今どんな状態であろうと、俺には関係ないからな」

結論に至ったのか、はたまた考えがまとまらず諦めたのか、戦闘体勢に入るノーラン。それを見たラクサスさんも、同じように構える。

「この間と同じ目にあわせてやるよ」
「やれるもんならやってみろ」

二人はそう言うと、しばしの膠着状態に入る。どちらが先に動き出すのか待っていると、意外にも早めに片方が動く。

「そりゃ」

掛け声と共に床に転がった破片を蹴り出したのは冥府の門。彼が蹴り出したそれは、長い槍へと変わり雷竜の顔めがけ一直線に伸びていく。

「ふん!!」

だがしかし、ラクサスさんはそれを雷を帯びた腕で払い落とすと、雷のごとき速度で接近を試みる。

「雷竜の・・・鉄拳!!」

打ち出された拳。しかし、予想の範疇だったのか、敵は軽く頭を下げただけでそのパンチを交わした。

「雷竜の・・・」
「!!」

右ストレートを交わし、攻撃に転じようとしたノーラン。だが、それよりも早く、上に被さるような形になっている金髪の青年が頬を大きく膨らませていた。

「咆哮!!」
「があっ!!」

至近距離で放たれたブレス。その威力は絶大で、反撃に出ようとしていた男は床を抉りながら押し込まれていた。

「なら・・・」

体重をかけて踏み留まるノーラン。彼はその場で腕を振るう。ラクサスさんはそれを見て頭を下げると、
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