陰口はやめようぜ
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第三者side
冥府の門の本拠地、冥界島。その中では至るところで妖精対悪魔の戦いが繰り広げられている。
「なんじゃと!?それは本当か!?」
雑兵たちを次々に蹴散らし進軍していく妖精の尻尾のマスター、マカロフ。彼は周辺を取り巻いていた敵を全て凪ぎ払ったところで、ある情報を受けてウォーレンの方を向く。
「あぁ。間違いねぇ。ポーリュシカさんから連絡があったからな」
「むぅ・・・」
額に指を当てて念話しているウォーレン。その後ろにはドロイとジェットもいるのだが、彼らもたった今入った情報に頭を抱えている。
「ラクサスがいなくなったって!?」
「あいつ、何やってんだよ」
彼らの元に届いた情報。それは、魔障粒子に犯され、目覚めることすら困難なはずのラクサスがいなくなってしまったというものだった。
「マックスたちが気付いた時には、どこにもいなかったらしい。それに、敵に押し込まれてて探しにいくこともできないみたいだ」
現在フリードたち雷神衆を守るために冥界島の下面に留まっているものたちもいるのだが、彼らは冥府の門の軍勢の多さに押し込まれており、これ以上退けないところまで下がっているらしい。
「わかった・・・ワシはひとまず皆の元に戻る。ラクサスを見つけたら、至急連絡をくれ」
「「「了解!!」」」
そう言い残し、その場から駆け出すマカロフ。彼はもと来た道を辿り、押し込まれている仲間たちのもとへと必死に戻る。
(ラクサス・・・あのバカたれが)
孫であり、ギルドの一員でもあるラクサス。彼は心の中で悪態をつきながらも、ラクサスがどこにいったのか、おおよその検討はついていた。
(無茶なことをするでないぞ)
そう一瞬思い、頭を切り替える。今は他のメンバーの援護をするのが何よりも重要だと、マカロフは先を急いだ。
シリルside
「ラクサスさん・・・」
前に立ち、敵を見据える男性に驚愕する以外に何もできない。なんで彼がここにいるのか、どうして来たのか、俺の頭では全く理解が追い付かないのである。
「なんでここにいるの〜!?」
同様に倒れているセシリーが、ここにいる彼以外の人物が抱いたであろう疑問を投げ掛ける。ラクサスさんは拳をポキポキと言わせると、全身の雷をさらに巨大化させていく。
「こいつを倒す。そのために来たんだ」
先日、ヤジマさんを殺すために8アイランドを襲撃したノーラン。彼はその際、居合わせたラクサスさんと雷神衆の皆さんと交戦したのだが、結果はノーランの圧勝だったと聞い
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