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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第63話
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オリヴァルト皇子の言葉にアルフィン皇女とセドリック皇太子はそれぞれ頷き

「!いや……どうやらその必要もなくなったようです。」

ある事に気付いたアルゼイド子爵がグランセルの正門に視線を向けると正門から一台のリムジンが現れ、オリヴァルト皇子達の前で停止し、停止したリムジンからユリア准佐が現れた。

「おや、君は……」

「―――お久しぶりです、オリヴァルト殿下。事情はリウイ陛下よりある程度知らされております。城までお送りしますのでどうぞお乗りください。」

ユリア准佐の登場にオリヴァルト皇子が目を丸くしている中、ユリア准佐は静かな笑みを浮かべて会釈をした後後部座席の扉を開けて乗車するように促した。その後リムジンでグランセル城まで送ってもらったオリヴァルト皇子達はアリシア女王達との会談を始めた。



一方その頃貴族連合軍がリベール侵攻をする可能性があるとの情報を伝えられたレイストン要塞でもハーケン門に援軍を送る為に既に動き始めていた。


同日、13:20――――



〜レイストン要塞〜



オリヴァルト皇子達がアリシア女王達との会談を始めたその頃、カシウスは副官であるシード・マクシミリアン大佐と共に次々と離陸し、ハーケン門に向かう攻撃艇を見送っていた。

「…………それにしても貴族連合の行動が理解できませんね。確かリシャールさん達からの情報によると貴族連合はもはや風前の灯火の状況だというのに、何故リベールに侵攻しようとするのでしょう……?」

「……さてな。正規軍やメンフィル・クロスベル連合軍には敵わないが、リベール軍なら勝てると判断し、敗北寸前の自分達の状況を立て直す為に侵攻したのかもしれんな。”総参謀”のアルバレア公爵家の長男はメンフィルに処刑され、”黄金の羅刹”と”黒旋風”もそれぞれ降伏した事で貴族連合の有能な将を全て失った今の貴族連合軍の中で判断ができ、指示ができる者はカイエン公しか残っていないしな。」

シード大佐の言葉を聞いたカシウスは目を伏せて自身の推測を答えた。

「まさか我らが”機甲兵”に対する対策を持っていないとでも思っているのでしょうか?そもそも我らリベール軍の主力は空軍なのですから、対戦車用に作られた機甲兵では空軍を圧倒できない事等子供でも分かる事ですが……」

「……フム…………(後は考えられるとすれば、メンフィルからの情報――――”D∴G教団”の亡霊が関係しているだろう―――いや、確実に関係しているな。クロスベル襲撃事件の時の状況と余りにも似過ぎている。となると目的は”教団”の御子である”零の至宝”を手にする為にリベールとエレボニアの国際問題の発展を盾にしようとしている……と言った所か。)そう言えば旧カルバード共和国に出向していたリシャール達は既にリベール
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