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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第63話
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メンフィルの救援が必要ならばいつでも連絡してくれ。メンフィルが無条件でリベールを救援する件は後一回残っているしな。―――それでは失礼する。」
「大至急エレボニア皇家の方達を迎え入れる準備をして下さい!それとカシウスさんとモルガン将軍にも今の話を伝え、帝国方面の警戒を強める事と、万が一貴族連合軍がリベールに侵攻した際迎撃できるようにハーケン門に軍を集結させるようにと伝えてください!」
リウイとの通信を終えたアリシア女王はユリア准佐に指示をした。
「ハッ!!」
「……一体エレボニアで何が起こっているのでしょう……?」
指示をされたユリア准佐が退室するとクローディア姫は不安そうな表情で呟いたが
「……オリヴァルト殿下達が今回の件についての説明の為にこちらに向かっているという事は恐らくユミルの件同様”貴族派”の暴走によるものでしょうね。―――とにかく今はオリヴァルト殿下達からどんな話が聞かされてもいいように覚悟を決めておきなさい、クローディア。」
「はい……!」
アリシア女王の言葉に力強く頷いた。
同日、13:10――――
数十分後、オリヴァルト皇子達を乗せた竜騎士達やエクリアが次々と飛竜を地上に着地させると竜騎士達の背後にいたオリヴァルト皇子達やエクリアの背後にいたアルフィン皇女がそれぞれ飛竜から降りた。
〜王都グランセル・正門前〜
「本当に城までお送りしなくてよかったのですか?」
「ああ。さすがにそんな事をすればリベールに無用な混乱を陥らせてしまうかもしれないしね。
王都
(
グランセル
)
まで送って貰えただけでも本当にありがたかったよ。まあ欲を言えば、アルフィンには
天馬
(
ペガサス
)
を乗せてもらいたかったけどね♪伝説の存在である
天馬
(
ペガサス
)
に乗ったアルフィンはさぞ素晴らしい絵になっただろうし♪」
エクリアの問いかけに対し、オリヴァルト皇子は静かな表情で答えた後いつも浮かべているような親しみのある笑みを浮かべた。
「うふふ、ちなみにわたくしは皆さんと活動をしていた時にシグルーン中将の愛馬であるペガサスに乗せて貰った事がありますわ♪」
「ア、アルフィン。」
「ハハ……ちゃっかりしてますね。」
微笑みながら答えたアルフィン皇女の答えを聞いたセドリック皇太子は冷や汗をかき、トヴァルは苦笑していた。
「フフ…………―――それでは私達はこれで失礼します。」
その様子を微笑ましそうに見守っていたエクリアは竜騎士達と共に飛竜を飛び上がらせ、グランセルから去って行った。
「さてと……ここからならばグランセル城まで徒歩でも十分間に合える距離だが、できる限り早く到着する為に走って向かうよ。」
「「はい……!」」
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