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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第62話
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線を向けて問いかけ

「……リウイ陛下。陛下もご存知の通り3時間後ヨアヒム・ギュンターによって貴族連合の残党がリベールに侵攻する事になっており、更にヨアヒムに操られた貴族連合の残党や悪魔達によってジュライ特区は占領されており、ジュライの民達に未曾有の危機が訪れています。内戦の件で散々メンフィル帝国に迷惑をかけたにも関わらず、こんな頼みをするなんて厚かましいかと思われますが、これ以上この西ゼムリアに戦乱を起こさない為……そしてジュライの民達を救う為にどうかお力添えをお願いします……!」

「お願いします……!」

「今のエレボニアにとって頼れるのはリウイ陛下だけなのです。先程セドリックが言っていたように、”代償”も後で必ずお支払する所存ですので、どうか御力添えをお願いします……!」

そしてセドリック皇太子がリウイを見つめて頭を下げると、アルフィン皇女とオリヴァルト皇子も続くように頭を下げた。



「………………”D∴G教団”によって窮地に陥ったエレボニアにメンフィルが力添えし、その事によってエレボニアはリベールとの戦争を回避し、”D∴G教団”に占領されたジュライの民達を救えた事を公表しろ。―――”パンダグリュエル”を始めとしたメンフィルが保有する大型の飛行戦艦で正規軍をハーケン門方面、ジュライ特区へ移送する”代償”はそれで構わん。」

「え…………」

「本当にそのような容易な条件でよろしいのでしょうか?」

「正直、メンフィル帝国にとっての”利”は無いに等しい”代償”になりますわよね……?」

リウイが出した余りにも簡単な条件にセドリック皇太子は呆け、クレア大尉は信じられない表情で尋ね、セレーネは不思議そうな表情で呟き

「うっそだ〜!戦争回避条約でエレボニアから滅茶苦茶搾り取ったメンフィルがそんな簡単な条件を出すなんて、ありえないよ〜!」

「同感。本当は何が狙いなの?」

「口を謹んで下さい、ミリアムちゃん!我々の教育が行き届いてないせいで、陛下に対するご無礼をしてしまい、申し訳ございません……!」

「フィーちゃんもです!二人はまだ幼い為、どうか陛下に対する失言をお許しください……!」

「このガキ共は……」

「頼むから、君達は黙っていてくれ……」

信じられない表情でリウイを見つめて声を上げたミリアムとジト目で呟いたフィーの言葉を聞いたクレア大尉とエマは慌てた様子で指摘した後リウイを見つめて頭を下げ、ユーシスは顔に青筋を立ててミリアムとフィーを睨み、マキアスは疲れた表情で指摘した。



「ふう……この二人を見ていて度々思うが目上の者に対する礼儀も弁えていない事も担任教官による悪影響だろうな……」

「……言ってくれますね。さすがは上の命令がなければ何もできない頭の
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