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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第61話
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なおその薬物に手を出してクロウがそんな事になったのはクロウの”自業自得”でもあるということか。」
「クロウ様は一体何を考えて”グノーシス”に手を出し、ヨアヒム・ギュンターと手を組まれたのでしょうね……?幾ら誘拐されたパトリック様達の為とは言え、リィン様達と違い、それ程親交のない学生の方達の為にそこまでの危険を犯す事には少々違和感を感じますわ。」
「……奴の真意は気にはなるが今は”D∴G教団”に占拠されたジュライ特区だ。ジュライ特区内の市民達はどうなっている!?」
リィンの質問に重々しい様子を纏って答えたクロチルダの説明を聞いたアンゼリカは複雑そうな表情で呟き、シャロンが呟いた事を静かな表情で答えたナイトハルト少佐は厳しい表情で尋ねた。
「情報局の調べによると市民達は家や建物に避難し、難を逃れているとの事です。幸いにも貴族連合の残党や悪魔達は建物には突入していないとの事ですから、恐らく市民の中からまだ被害は出ていないかと思われます。」
「最悪の事態に陥っていなくて何よりですね……」
「―――ですが、その状況がいつまで続くかわかりませんね。」
「ええ……世界各地から幼い子供を誘拐した挙句人体実験に使うという凶行を犯した狂信者達の一員なのですから、目的の為には手段を問わないでしょうね。」
「もしかしたらヨアヒムが言っていた『エレボニアは多くの犠牲を出す事』には貴族連合の残党や悪魔達によってジュライの市民達を蹂躙や虐殺するという意味も含まれているかもしれませんね。」
クレア大尉の話を聞いたエリスが安堵の表情をしている中、リアンヌやルイーズ、エリゼはそれぞれ厳しい表情で考え込んでいた。
「そ、そんな……それじゃあ最悪はジュライの人達が……!」
「カレイジャスならジュライにもすぐに到着できて、市民達の救助活動を行えると思うけど……」
「リベールとの戦争勃発を防ぐ為にも殿下達をカレイジャスでリベールまで送り届ける必要があるから少なくても殿下達をリベールに送り届けてからという事になるな……」
「―――ただ幾らカレイジャスと言えど今からリベールまで行ってその後にジュライまで行くとなるとさすがに3時間は厳しいと思うよ。」
リアンヌ達の推測を聞いたエリオットは表情を青褪めさせ、トワは複雑そうな表情でカレイジャスを見つめ、ラウラとアンゼリカはそれぞれ重々しい様子を纏って答えた。
「当然正規軍が3時間以内にジュライ特区に到着するなど不可能だ……貴族連合の旗艦であった”パンダグリュエル”のような大型の飛行艦ならば正規軍を丸ごと乗せてジュライに向かえば、移動時間を大きく減らせるが……」
「”パンダグリュエル”は以前のメンフィルによる大反撃でメンフィルに奪われ、メンフィル帝国の所
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