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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第61話
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”の”ロッジ”――――”ジュライロッジ”の付近の森にカイエン公の専用艇が乗り捨てられてあった事や更に”ジュライロッジ”に大人数の人間達が入った痕跡を情報局が確認しました。以上のことからして恐らくヨアヒム・ギュンターは”ジュライロッジ”に潜伏していると思われます。ただ入口は巨大な門で堅く閉じられている為、潜入調査は断念したとの事ですが……」

「”ジュライ特区”という事は……!」

「……クロウの故郷か。」

「クロウ…………」

「………………」

「そ、それにカイエン公の専用艇も停泊していたという事はパトリックさん達もその”ジュライロッジ”という所にいる可能性は高いですわよね?」

「ええ……そして恐らくパトリックさん達同様幽閉の身になったカイエン公もそこにいるのでしょうね……」

クレア大尉の話を聞いたラウラは目を見開き、ガイウスとリィン、クロチルダは複雑そうな表情をし、セレーネとエマはそれぞれ不安そうな表情をしていた。



「―――リーヴェルト大尉。ジュライ特区の郊外にヨアヒムが潜伏していると言っていたが、ジュライ特区内に異常はないのか?」

「それが……現在のジュライ特区内は貴族連合の残党どころか、悪魔や魔獣達も徘徊しているとの事です。そのお蔭で早期にヨアヒムの居場所を判明できたとの事ですが……」

そしてレーヴェの質問に対し、クレア大尉は重々しい様子を纏って凶報をその場にいる全員に伝えた。


「そ、そんな……!?」

「外道が……!何の罪もない市民達まで人質に取ってまで、その”御子”とやらをその手にしたいというのか!」

「故郷がそんな状況になっているのに、どうしてクロウは”D∴G教団”に力を貸しているんだ……?」

「……あくまで推測だけど”グノーシス”を使った影響で、正常な判断能力を失っているからかもしれないわね。」

「実際例のクロスベル襲撃事件の前に”ルバーチェ”の誘いで”グノーシス”に手を出した市民達は全員、性格が変貌して正常な判断能力を失っていたらしいからその可能性は十分に考えられるな。」

クレア大尉の話を聞いたトワは悲痛そうな表情をし、ユーシスは怒りの表情をし、不安そうな表情をしているジョルジュの疑問にサラ教官とトヴァルはそれぞれ答えた。



「クロチルダさん、クロウは”グノーシス”の危険性についてわかっていて”グノーシス”に手を出したのでしょうか……?」

「私自身は”D∴G教団”や”グノーシス”についてクロウに教えた事は無かったけど、例のクロスベル襲撃事件は世間にも公表されていて、その時に”グノーシス”の効能や危険性も公表されたわ。だから当然クロウも”グノーシス”の危険性については知っているはずよ。」

「……という事は危険性を知っていて
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