第87話
[5/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
エステルはわずかに辛そうな表情で答え、ケビンはある出来事を思い出して辛そうな表情で黙り込んだ。
「……それより気になったのですが、シルフィエッタ姫は”神格者”に到ったのですか?」
「はい。……ルリエンよ……どうかエフィに奇跡を与えて下さい………」
ヴァイスに尋ねられたシルフィエッタは頷いた後、その場で強く祈った。そして祈り終えたシルフィエッタはセオビットと共にケビン達を見つめ
「……これで私達の”試練”は終わりました。皆さん、本当にありがとうございました………」
「後の事は任せたわよ。……私達の”試練”を手伝ってくれて、ありがとう………」
それぞれ微笑みを浮かべた。
「ええ……任せといてください。」
そしてケビンは2人を見つめて力強く頷いた。その後ケビン達は周遊道に転位し探索をすると、文字盤が光っている石碑が追加され、『”影の王”が告げる………これより先は零の宮殿。”神殺し”と”正義”を司る女神、2人の”絆”を取り戻した娘をともない文字盤に手を触れるがいい。』という文章を見つけた。
〜エルベ周遊道・夜〜
「!!これは………」
「……私とセリカ……そして私達を再び出会わせてくれたエステルね………」
文字盤を読んだケビンは驚いてセリカ達に振り返り、サティアは静かに頷き
「何であたしまで指名されているんだろう……?」
(恐らくサティアとセリカが再会する切っ掛けを作ったエステル嬢ちゃんの事も憎んでいるのであろうな、ラプシィアは。……セリカよ、わかっているな?)
「(ああ……サティアとエステルは……俺の仲間達は皆、守る………!)……今度こそ決着だ、ラプシィア………!」
文字盤を読んだエステルは首を傾げ、ハイシェラの念話を聞いたセリカは頷いた後、石碑を睨み
「…………アイドス…………もうすぐ、全てを終わらせるわ……!」
サティアも決意の表情で石碑を見つめた。その後ケビン達は拠点で休憩をした後メンバー編成を行い、ケビン、エステル、セリカ、サティア、話を聞いてそれぞれ名乗り上げたセリカのかつての仲間であり使い魔達のペルル、アムドシアス、リタ、ナベリウス、セリカの”使徒”であるエクリア、マリーニャ、シュリ、サリア、レシェンテを連れて、石碑に触れて転位した。
〜零の宮殿〜
「何だ、ここは……?」
「……………」
転位して来たセリカは周囲を見回して眉を顰め、サティアは静かに周囲を見回し
「!!そ、そんな……!ここって……!」
「フン、まさか再びここに来ることになるとはな……!」
ペルルは周囲を見回して驚き、アムドシアスは先へと続く道を睨んでいた。
(……………なるほどね。やはり”彼女”と
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ