第87話
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ィは静かに頷いた後、両目を見開いて、両手を空に向かって掲げた。するとシルフィエッタの目の前に神々しい気を放つ光の球体が現れ
「む。あれは……」
「……”神核”ね。」
「イオやラヴィーヌが俺の”道”を作る為に消えたように自分の”神核”をシルフィエッタに与えて、消えるつもりか……」
球体を見たハイシェラは興味深そうな様子で球体を見つめ、サティアとセリカは静かに呟いた。
「なっ!?エフィ!貴方、自分が何をしたのかわかっているの……!?そんな事をしたら、貴方は2度と……!」
一方サティアの言葉を聞いたシルフィエッタは驚いた後、血相を変え、涙を流しながらエフィを見つめて叫んだが
「いいのです。姉様が少しでも長く幸せになれるのであれば、悔いはありません。それに……僕は姉様の中で生き続けます。だから泣かないで下さい、姉様……どうか笑って下さい……最後は姉様の笑顔を見ながら、逝きたいです………」
「エフィ………………ありがとう…………………いつか貴方が生まれ変わる奇跡がある事をずっと信じ続けるわ……だから………その日が来るまで”また”ね………」
満足げな笑みを浮かべているエフィを見たシルフィエッタは驚いた後、涙をぬぐい、目の前にある”神核”を両手で包み込み、自分の身体に押し当てた。すると”神核”はシルフィエッタの身体と同化し、シルフィエッタの身体を決して老いず、永遠の命の身体―――”神格者”の身体へと変えると共に膨大な魔力を宿らせた!そしてシルフィエッタは優しい微笑みを浮かべ
「ああ………ようやく見れた………姉様の優しい笑顔を…………」
エフィは安らかな表情を浮かべて消滅した!
「………………………」
「母様………」
エフィが消滅した場所を黙って見つめているシルフィエッタをセオビットは辛そうな表情で見つめ
「……大丈夫か?」
リウイはシルフィエッタに近づき、静かな口調で尋ねた。
「はい………でも……今だけは……胸を借りてもいいですか?」
そして尋ねられたシルフィエッタは頷いた後、リウイを見上げ
「……ああ。」
シルフィエッタの嘆願にリウイは静かに頷いた。するとシルフィエッタはリウイの胸によりかかり
「ううっ……ああ……うああああああああああああああっ………!」
涙を流し続け、大声で泣いた!そしてしばらくの間、泣き続けたシルフィエッタはようやく泣き止み、涙をぬぐってケビン達に笑顔を向けた。
「……すみません。みっともない所をお見せしてしまって……」
「あたし達の事は気にしなくていいわよ、シルフィエッタさん。……大切な家族がいなくなったら、誰でもそうなるわ………」
「……………………」
シルフィエッタの言葉を聞いた
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