第87話
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「……別に頼まれなくても母様の事は一生支えるつもりよ。……今までの分の償いもあるし……ようやく本当の”親娘”になれたからね……これからは親孝行をするつもりよ。それにこれからの母様は孤独じゃないわ。私を含めてリウイ様にイリーナ様……メンフィル皇家の方達が母様のこれからの”家族”よ。」
アレサの懇願を聞いたシルフィエッタは涙を流してアレサを見つめ、セオビットは静かな口調で答えながら一瞬だけ、リウイに視線を向けた。
「……そうですか………フフ……やはりシルフィ様のご息女である貴女は本当はとてもお優しい方なのですね……できれば生前に貴女とシルフィ様が仲良くされているところを見たかったです………」
「………………」
アレサに微笑まれたセオビットは複雑そうな表情をして黙り込んだ。
「……それではエフィ様……私はお先に失礼します……」
「……ああ。……今まで姉様を支えてくれて、ありがとう。……心から感謝している。」
「もう行くの、アレサ……?」
そしてアレサとエフィの会話を聞いたシルフィエッタは寂しそうな表情でアレサを見つめ
「シルフィ様……いつか生まれ変わって貴女と出会った時……再び貴女のお傍に置いていただけますか……?」
「アレサ……!ええ……!私にとって一番の侍女は貴女だけよ……!貴女にルリエンの導きを……!」
見つめられたアレサは微笑み、微笑まれたシルフィエッタは頷いた後、その場で涙を流しながら強く祈り
「それでは失礼いたします、シルフィ様……どうか貴女のこれからの人生が幸せに満ちた人生である事を心から祈っております……!」
アレサは安らかな表情になって、光になって、消滅した。
「………エフィ………」
アレサが消滅した後、シルフィエッタは涙を流しながらエフィを見つめていた。
「姉様……神格位に到って、ようやく姉様を解放できると思ったのに………姉様を助けれなかったあげく、逆に囚われて姉様の想いを無駄にしてしまって……僕は愚か者でした……」
「そんな事ないわ!貴方のその気持ちだけでも、私はとても嬉しかった……!私こそ、傍にいながら何もできなくて、貴方の姉として失格よ……」
「……やっぱり姉様は以前と変わらず、お優しいですね………ありがとうございます。……お陰で迷いは振り切れました。」
後悔している様子のシルフィエッタを見たエフィは微笑み
「迷い……?エフィ、一体何を……?」
エフィの言葉を聞いたシルフィエッタは戸惑った様子でエフィを見つめた。
「……我等の母たるルリエンよ………選ばれし娘たるかの者に処女の証を再び与えたまえ……」
その時、エフィは強く祈った。するとシルフィエッタに淡い光が包んだ!
「
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