第84話
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タ……何故今の奴の瞳は強い希望を持った瞳をしている……?」
一方ティリはケビン達の活躍を冷酷な視線で見つめた後、戸惑った様子で呟いたが
「……まあいい。いずれは疲弊するだろう。その時にまとめて我が主の生餌になるがいい。」
すぐに気を取り直して静かに呟き、口元に笑みを浮かべた。
「……みんな、待たせたわね!全員、下がって!」
その時集中を終えたサティアは全員に警告し、サティアの警告を聞いたケビン達はサティアの所まで後退した!
「フン、ようやく諦めたな……さあ、我が主よ……好きなだけ食餌をなさって下さい。」
その様子を見たティリは妖しい笑みを浮かべて呟いた。すると岩塊から無数の触手達がケビン達に向かって行った。しかしその時!
「星芒よ!我が呼びかけに応え、今こそ我等を護りたまえ!オリンポスの星護壁!!」
サティアが放った大結界によって全て阻まれた!
「な、なんちゅうとんでもない結界や……!これが本物の”神”の力か……!」
(ハハハハハッ!どうやらついに古神アストライアの真の力が見れる時が来たようだの!どのような力か……興味深い!)
「………………」
サティアが放った大結界を見たケビンは目を見開いて驚き、ハイシェラは大声で笑った後興味深そうな様子で見つめ、セリカが静かに見つめていたその時
「”正義の大女神アストライア”の元に今こそ顕れよ!全ての罪を裁く聖なる焔よ!」
サティアが”天秤の十字架”を天高くへと掲げると、神々しい気を放つ炎―――”聖なる裁きの炎”が広間全体に現れて燃え広がり、無数の触手達を一瞬で焼き払って灰塵と化させた後、ついには岩塊にも炎が襲い掛かり、まるで意思を持ったかのように一斉に襲い掛かって燃え始めた!
「フン、炎如きで我が主を滅せられるものか……」
その様子をティリは冷酷な笑みを浮かべて見ていたが
「馬鹿なっ!?」
炎は決して消える事なく、まるで岩塊の存在を許さないかのようにより一層炎の勢いが増し、岩塊は次々と灰塵となり始め、その様子を見たティリは信じられない表情をした。そして次々と岩が塵と化していたその時、禍々しく輝く光の球体が現れ、球体にも岩を焼き尽くした炎達が襲い掛かった!
「そんな……!あれは主の”核”!!あ、ああっ……やめろ……やめろ――――ッ!!」
「全ての罪を!呪いを!裁き、浄化せよ!聖なる裁きの炎!!」
炎に焼かれていくティリが身体を震わせて泣き叫ぶと同時にサティアは叫んだ!すると球体に襲い掛かった炎はより一層燃え、ついに球体をティリと共に灰塵と化させた!
(あれが……全ての罪を裁き、呪いを浄化させるという”聖なる裁きの炎”か……まさかかの炎をこの我がその目に焼き尽くす事にな
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