第83話
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してティリは静かに呟いた後、口元に笑みを浮かべてシルフィエッタを見つめた。するとティリの傍から巨大な動く岩塊が現れ、蠢き始めると同時に周囲に怨霊や不死者の軍団を召喚した!
「……何、アレ?気色悪いわね〜……」
蠢く岩塊を見たエステルは呆けた後ジト目で岩塊を睨み
「……あれは…………あ……闇……キャアアアアアアアアアアアッ!!」
岩塊を見たシルフィエッタは呆けた後、何かを思い出して悲鳴を上げ、身体を震わせた!
「母様!?一体どうしたの!?」
「嫌……嫌……!ようやく自由になって……娘とも仲良くなれて、愛する人もできたのに……!再び”アレ”に身体を奪われたくない……!」
恐慌状態に陥っているシルフィエッタを見たセオビットは驚いた後、心配そうな表情でシルフィエッタを見つめて言ったがシルフィエッタはただ身体を震わせて、瞳からは光を失わせ、譫言のように呟いていた。
「…………!いけない!あれは………!」
一方岩塊から感じる”何か”を感じ取ったサティアは顔色を変え
「……一体アレは何なんだ?サティア。」
サティアの様子に気づいたセリカは迎撃の構えをして岩塊達から目を離さず、サティアに尋ねた。
「………アレからは全てを腐食させる力を感じるわ……まだ、力が完全に目覚めていないようだけど……力が目覚めたその時、全ての大地を腐食させてしまうわ……!」
尋ねられたサティアは真剣な表情で言った。
「あ……あ……あ……!嫌……嫌……!」
「母様!しっかりして!」
「……………」
そしてセオビットは身体を震わせて譫言を呟いているシルフィエッタに何度も声をかけたが、シルフィエッタは何も答えなかった。するとその時リウイが近づき
「ん!?……ん……ちゅ……」
なんとシルフィエッタに深い口付をし、口付をされたシルフィエッタは驚いた後瞳に光が戻り、そして我に返ったシルフィエッタは自分の状態に気づいた後、幸せそうな表情をした。
「……目が醒めたか?」
「陛下……はい、お蔭様で……」
「よかった……母様が戻ってきて………ふふっ、さすがは父様♪」
静かな口調のリウイに尋ねられたシルフィエッタは顔を赤らめて頷き、その様子を見ていたセオビットは安堵の溜息を吐いた後、口元に笑みを浮かべた。
「……みんな、少しだけ時間を稼いで。アレには私やセリカ―――”神”が持つ膨大な力でないと消しきれない。……それこそ”聖なる裁きの炎”を使わないといけないぐらいの力を使わないと。」
するとその時サティアは決意の表情でケビン達を見回して呟き
(なっ!?まさかサティア、あの炎を……”聖なる裁きの炎”を使う気なの!?)
(……何だと?まさか全てを浄化するという
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