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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(3rd篇)
第83話
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の力で塵も残さず消し去ってあげるわ!」

「ほざけ、半魔人が!暗黒の雷に呑まれるがいい!ハァァァァァァ………!!」

セオビットの言葉に対しスティスニアは再び距離をとった後、連接剣にすざましい暗黒の雷を込めはじめ

「私は父様と同じ”半魔人”である事を受け入れる!ハァァァァァァ………!!」

セオビットは自分が持つ剣に膨大な魔力や闘気を込めはじめた。

「暗礁!電撃剣―――――ッ!!」

そして暗黒の雷を込め終わったスティスニアはSクラフト―――暗礁電撃剣を放つ為にセオビットに向かって飛行して突撃し

「魔と妖精の力に呑まれなさい!妖魔の目覚め!!」

自分に向かって来るスティスニアにセオビットは剣から膨大なエネルギーを放ち続けた!

「なっ!?グゥゥゥゥッ!?おのれ………我はザルフ=グレイスの”大将軍”!こんな小娘如きに膝をおるものか……!」

自分に襲い掛かって来た膨大なエネルギーを膨大な暗黒の雷が込められた連接剣で受け止めたスティスニアは表情を歪めながらも自分を押し続けるエネルギーを打ち払おうとしたが

「ふふっ。大将軍を名乗る割には指揮を一切しないのね?貴女の部下達が次々と討ち取られて行くのは見ていないのかしら?」

「何だと!?馬鹿なっ!」

エネルギーを出し続けるセオビットの言葉を聞いて、視線を下に向けるとケビン達によって次々と討ち取られていく魔族や魔物達を見て驚いた後

「ついでに言うと戦場でよそ見は死を招くわ。―――消えなさい。」

「クッ、我とした事が!………おのれ……裏切り者が――――――――ッ!…………」

視線を変えた事により、武器に籠っていた暗黒の雷も弱まって受け止めていたエネルギーに押されて、セオビットに憎しみが籠った目を向けて叫びながら消滅した!するとケビン達が戦っていた敵達も闇に包まれて消滅した!

「ふふっ………やっぱり雑魚だったね。」

自分に秘められている魔と妖精(エルフ)を受け入れる事によって自分に眠る両方の力を解き放つ奥義であり、リウイのSクラフト―――”魔血の目覚め”をヒントにして編み出したセオビット最大の奥義―――妖魔の目覚めによって消滅したスティスニアの場所をセオビットは残酷な笑みを浮かべて見つめ、そしてケビン達の元に降り立った。

「……ザルフ=グレイスの将は今の奴等で終わりか?」

セオビットが地上に降り立ったのを見たリウイは静かな口調でシルフィエッタとセオビットに尋ねた。

「ええ、そうよ。」

リウイの疑問にセオビットは迷いもない表情で答えたが

「………待って、セオビット。まだもう一人だけいるわ。……あの男の傍に常に従っている人が。」

「え?………ああ、ティリか。……でも、あいつは戦いの手段は持っていない
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