第82話
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をどう思っているかはわからないさ………だが……俺にとってリセルは大切な存在である事には変わりない。」
尋ねられたヴァイスは静かな表情で答えた後、口元に笑みを浮かべた。
「……あれほど求めていた妻とようやく再会しておきながら何をやっているのだ奴は……」
「フフ、いいじゃない。そのお蔭でシルフィエッタはかつては忌み嫌っていた種族を信じられるようになったのだから……」
そしてセリカは呆れた様子でリウイに視線を向けて呟き、サティアは微笑みながらシルフィエッタを見つめていた。
「拠点に戻ったらちゃんと!イリーナさんにシルフィエッタさんの事、説明しなさいよ!?」
「……説明するも何もイリーナ自身既に気づいて、何故そうなったか俺に直接聞きにきたぐらいだ……」
一方エステルに睨まれたリウイは溜息を吐いて答えた。
「ふ〜ん……それで?イリーナさん、何も言わなかったの?」
「ええ………他の側室の方達と違って、そんなに親しくない私の事を許してくれるどころか同じ”魔人に恋した姫同士”仲良くしましょうとまでおっしゃってくれて……本当に優しい方です………」
「……………………」
怪しんでいるエステルにシルフィエッタは微笑みながら答え、リウイはシルフィエッタの事を説明した後、イリーナと2人きりになった際に見せたイリーナのすざましい何かの気を纏った笑みをしばらく向けられ、シルフィエッタと親しくなった詳細を全て聞かされ、答えた事を思い出して冷や汗をかいて黙り込んだ。
「………まあ、イリーナさんが納得しているのならいいけど。………あたしもヨシュアがリウイやセリカみたいにならないようにしっかり見張っとかないと!」
そしてエステルはジト目でリウイを睨んで呟いた後、決意の表情で上を見上げた。
「……お前は俺達を何だと思っているんだ?」
「女はときどきわからん………」
「クスクス……」
「フフ………」
エステルの呟きを聞いたリウイとセリカは呆れ、シルフィエッタとサティアは微笑んでいた。その後ケビン達が進み続けると、翼がある魔族や魔物達を率いる紫色の髪を腰までなびかせる飛天魔と紫が混じった赤色の髪を肩まで切りそろえた睡魔、そして全身に鎧を着こんだゴブリンが魔物やゴブリン達を率いて現れた!
「!貴女達は………!」
「ようやく現れたわね………!それも3人揃って現れるなんて……ふふっ……一人一人探して殺す手間が省けてよかったわ。」
目の前の敵達を見たシルフィエッタは驚き、セオビットは敵達を睨んだ後、凶悪な笑みを浮かべた。
「フン……姿を消してせいせいしていたが……まさか父であるあの方を討つために我等に仇名す者達を引き連れてのこのこと戻ってくると
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