暁 〜小説投稿サイト〜
IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第529話】
[5/5]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
ると、今こうして一秒たつ間に他の皆はもっと不味い状況になっていなくてはならないのに、そうなっていないのは一体――。


「元の場所に戻れましたわね、ヒルトさん。 ……鈴さん、無事で何よりですわ」

「セシリアもね。 ……せ、セシリアは……向こうでヒルトに何かされたの?」

「え? ……いいえ、いつも通りヒルトさんと同じ事をしただけですわよ」

「ふ、ふぅん……」


 鈴音の頬が赤くなる、一方のセシリアはいつも通りと言っているが確かにキスしたりだのはいつも通りなので何も間違ってはいないだろう。

 ……ある意味、この空間は不味い気がする――と。


『人の想い、もっとちゃんと考えてみては?』


 そんな少女の囁き声が聞こえ、周囲を見渡すもセシリアと鈴音の二人しか居なく、今なお簪は此方に向かってるらしい位置情報が視界に表示されている。

 まるでゲーム画面を見てるような気分だった――そこへ、美春からの言葉が飛ぶ。


『ヒルト、シャルへの精神攻撃が強まってきたよ! 誰か一人を救出する度に誰かが精神攻撃に晒されるって感じかも』

『わかった。 なら次はシャルの番だな』


 まだ殴られた箇所が痛むも、休んでいる場合ではなかった。

 オレンジのドアノブに手を掛けた俺に二人は声をかける。


「ヒルトさん、無理はなさらないでくださいまし」

「入って直ぐに戻ってくるんだろうけど、無茶して死んだら許さないからね」

「わかってるよ。 ……ふぅ」


 軽く一息吐き、ドアノブを回してドアを開くとまたも目映い閃光が俺の視界を奪った。
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ