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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第529話】
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めり込む一夏の拳、負けじとその三倍返しと云わんばかりに俺は殴り返す。
原始的な殴り合い、口の中が切れ、血でいっぱいになると俺はそれを直ぐに吐き出す。
「一夏さん! 確りなさってくださいまし! 早くこの不届き者を……!」
まるで洗脳されてる様に一夏の応援をするセシリア――チクチクと心が痛む。
「ぐぅっ!? せ、セシリア! 俺が分からないのか!? がはっ!! 有坂、有坂ヒルト……だぁっ!!」
殴られ、口に拡がる血の味――負けじと殴り返し、カウンターで腕をとって壁に叩き付ける様に偽者の一夏を投げ飛ばす。
「有坂、ヒルト……」
呟くようにセシリアはそう言う中、叩き付けられた一夏は口から黒い粘膜を吐き出し、その体は光の粒子となって消えていった。
「あ、あ、あ……っ」
茫然自失したように膝から崩れ落ちるセシリア――そして。
「貴方が……貴方が一夏さんを!!」
その瞳に見える憎悪の色――刹那、セシリアはその身にブルー・ティアーズを身に纏い、ショートブレード《インターセプター》を呼び出した。
「わたくしの一夏さんを――貴方が!!」
振るう刃――切っ先を紙一重ど避けるも、薄皮一枚で避けた為か僅かに額から鮮血が流れた。
「確りしろ、セシリアっ!!」
「気安くわたくしの名前を呼ばないで!!」
狭いバスルーム内、ヒュンッと空を切る刃、制服はセシリアの刃によって切り裂かれ、腕からも血が流れ始める。
「くっ……このままじゃ……!」
「よくも……よくもわたくしだけの一夏さんをっ!!」
俺の体を貫こうと突き刺すセシリア――それをギリギリのタイミングで避け、インターセプターは壁へと突き刺さる。
互いに顔が近くなる――このままじゃ拉致があかない上にセシリアに殺されかねない俺は、強引にセシリアと口付けを交わす。
「……!?!?!?」
何度も瞬きし、暴れるセシリア――だが、それも直ぐに治まり、思い出したのかセシリアは俺の背中に腕を回したその瞬間――。
『ワールド・パージ、強制介入』
「んむっ!!」
口付けを交わすセシリアの瞳が大きく見開かれる、俺は唇を離すと――。
「セシリア! こんな事で負けるのかッ!? いつも言ってるじゃないか!! ――わたくしは、イギリスの代表候補生――」
「……っぅ! ――セシリア・オルコットですわよ……!! えぇ! わたくしはイギリスの代表候補生にしてオルコット家当主――そして! わたくしの好きな殿方は、ヒルトさんですわ!!」
まやかしを振り払うかの様に頭を振り、セシリアは叫んだ。
『ワ
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