外伝〜真の再会の誓い〜
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〜オールドランド・タタル渓谷・セレニアの花畑〜
ゼムリア大陸とは異なる世界にある渓谷の白い花畑で薄い茶色の髪を腰までなびかせる一人の美しい女性が歌を歌っていた。
「トゥエ レイ ズェ クロア………」
女性の歌に応えるかのように風が吹いて花畑を白く染める白い花―――”セレニアの花”をゆらし、地面からは神秘的な光の球体が次々と発生した。
「クロア トゥエ レイ レイ〜〜!…………………」
歌を歌い終えた女性は一息つき
「ルーク…………………やっぱりもう、会えないの?アッシュはちゃんと帰ってきたのよ?どうして貴方だけ帰って来ないの……?」
蒼耀石のような透き通った蒼い瞳から一筋の涙を流して呟いた。
大丈夫……必ず会えるよ………
その時、聞き覚えのない少女の声が聞こえてきた。
「!?誰!?」
声を聞いた女性は目を見開いて懐から短剣を取り出して投擲の構えをして周囲を警戒し始めた。
”この世界”で、後1年待って………そうしたら貴女が…………と思っている……に………会えて……それから………一緒に………から……
「―――まさかルークの事!?ルークの事で何か知っているのね!?ルークは生きてるの!?」
少女の声を聞いた女性は血相を変えて声を上げたが、返事は返って来ず、その場には風が吹く音だけが聞こえていた。
「………………………1年、ね。―――信じさせてもらうわよ、その言葉。」
かつてルークや仲間達と共に長い旅をし、今でも心からルークを愛し続けている女性――――ティア・グランツは踵を返し、その場から去って行った。
そして月日は巡り、エステルとヨシュアが準遊撃士の試験を受ける日の朝、運命の歯車が回り始めた……!
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