外伝〜改変される因果〜
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ルフィナはアイン達の手引きによってアルテリア法国から脱出した。
「それにしても”予言”に”フォミクリー”か、お前達がいたという世界はとんでもない世界だったようだな?特に”フォミクリー”とやらは普通に考えて”外法”に値するぞ?」
ルフィナが乗る飛行船を見送ったセルナート総長は真剣な表情でイオン達を見つめた。
「……”レプリカ”の僕を滅しますか?」
「もしそのつもりなら、アリエッタ、イオン様、守る為に、全力で戦うです。」
見つめられたイオンは静かな表情で尋ね、アリエッタは警戒した様子でセルナート総長を睨んだ。
「フッ、私はその”オリジナル”のイオンとやらを知らないし、創られたお前自身、被害者なのは理解している。―――それに”人間の偽物”であった存在が”聖痕”に選ばれる等、傑作な話だろう?」
「う、う〜ん……そういう問題なんでしょうか?」
そしてからかいの表情で尋ねてきたセルナート総長にイオンは答えに戸惑い、困った表情をした。
後にルフィナは名前を”アーシア・アーク”という名へと変え、更に正体を隠すためにピンクブラウンだった髪の色を変えると共に髪型も変え、リベールで優秀な遊撃士として活躍する事となり、”暁”の異名で呼ばれる事となる。
ヨシュアがブライト家の一員となって数年後、レンの両親が借金を返し終え、普通の生活をしている事を遊撃士協会の情報網によって知ったルークは、一度だけ話してみないかとレンを誘った。レンは最初は嫌がっていたがカシウスやレナからも一度面と面を向かい合って話し合うべきだと言われ、渋々頷き、ルークと共にクロスベル自治州にある住宅街に向かうと、レンの本当の両親達が家から出て来て、その事に気付いた二人は物陰に隠れて様子を見守り始めた。
〜雨・クロスベル市・住宅街〜
「ふふ、本当に可愛いね。お前にそっくりだよ。」
「ほ〜らよしよし。」
菫色の髪の男性は夕焼けのような橙色の髪の女性が抱いている赤ん坊を女性と共に幸せそうに見つめていた。
「ふふ、前の子達はあんなことになってしまったけれど……でもよかった。女神様は私達をお見捨てにならなかったんだわ。」
「おいおいその話はしない約束だろう?昔のことはもう忘れよう。」
「ええ……哀しいけれどその方があの子達のためよね……おお、よしよし、いい子でちゅね〜」
「あぶぅ、あぶぅ。」
赤ん坊は女性に甘え、また女性も男性と共に笑顔であやしていた。
「………………………………」
その様子を物陰に隠れて見守っていたルークは愕然とした表情をし
「……………っ!」
顔を俯かせ、何かに耐えるように
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