外伝〜改変される因果〜
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るルフィナの顔色は健康体に戻ったかのように赤みを帯び、顔色も良くなった。
「アリエッタ、後は傷を回復してあげましょう。―――――キュア!!」
「はい、です。――――メディテーション!!」
「私も力を貸そう。エイドスよ、彼の者に慈悲を!――――セイクリッドブレス!!」
そして3人の治療術の光によってルフィナが負っていた傷も完全に塞がった。
「フウ……ありがとうございます。それにしても何故アイン達がここに?」
「―――貴女の訃報を聞き、もしかしたら蘇っている可能性も考えてこちらに来たのです。」
「ルフィナ、ルークからもらった、”リバースドール”、持っていました、から。」
「フッ、正直”七の導師”達の話を聞いて耳を疑ったぞ。」
「え。――――あ………ルークさんからもらった人形が………」
3人の話を聞いたルフィナは懐から役目を終えて粉々になった”リバースドール”のなれの果てを取り出して呆けた。
「でもどうして、すぐに発動、しなかったの、でしょうか?」
「恐らくですがルフィナの背に刺さっていた”ロアの魔槍”の呪いの影響かもしれませんね。」
「!!!ケビンは!?それにリースはどうなったのですか!?二人とも無事ですか!?」
二人の会話を聞き、自分が大切にしている家族や自分が死ぬ前の状況を思い出したルフィナは血相を変えた。
「安心してください、二人とも貴女のお蔭で無事です。」
「だがケビンは”聖痕”を、顕させた為”守護騎士”に、任命され、本人も受けた。――――渾名は”外法狩り”だ。」
「!!そう……………」
当たってほしくない予測が当たってしまった事にルフィナは複雑そうな表情をした。
「―――アイン。私がこのままここから消える事、見逃してもらえないかしら?」
「ケビンを守護騎士として成長させる為だな?それに死の淵から蘇った事で教会から”異端者”として扱われる事も危惧しているのだろう?」
「………ええ。」
「別に私はいいぞ。私としても上層部の連中が蘇ったお前を”異端者”として扱った挙句”外法”扱いして、”処分”させる訳にもいかんしな。―――だがいつか必ず”外法狩り”に顔を見せてやれ。きっと面白い顔をするぞ。」
「もう、アインったら………」
口元をニヤリとさせた親友の軽口にルフィナは呆れた様子で溜息を吐いた。
「フフ、総長でしたら貴女を庇ってくれると思い、事情を話して正解でしたね。」
「セルナート総長と、イオン様が決めたのなら、アリエッタも手伝う、です。」
「私の為に動いて頂き、本当にありがとうございます……」
その後
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