2部分:第二章
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を知られまた追い詰められていきます。その結果仲間達にも見捨てられ完全に再び孤立してです。いじめの標的に戻りそうになり歩が止めるのも振り切って飛び降り自殺を計ります。
この時注目するべきは歩が追い詰められていた時にあざ笑ってです。
『飛び降りじゃ済まないよね』
この言葉を言っていることです。それがそのまま自分にはね返ってきたのです。その彼女は何とか命は取り留めました。
しかし自分が馴れ合っていた友人と思っていた面々は誰も来ませんでした。これも原作と同じです。そして歩が見舞いに来ましたがそれは彼女にとっては自分の醜さと向かい合うものに他ならず絶対に会いたくない相手でした。
『あんたの顔なんか見たくない』
こう言いました。顔を背けてです。ですが歩は何度も見舞いに来て遂に倫子も自分のことを言って涙ながらに謝罪します。この時の顔はまるで取り憑いていたものが消えたかの様なものでした。原作でもあった場面ですがこの時の顔はそれまでの醜さが全く消えていました。
『馬鹿で御免・・・・・・』
本当に心から涙を流しそのうえで謝罪しました。僕はこのドラマでこの場面が最も好きなのですが心から悔恨し謝罪したからです。己の醜さと弱さを見てそのうえで改心したのです。最後は彼女は必死にリハビリをしていますがそれはこれまでの弱さや醜さから何とか立ち直ろう、前に進もうとしているかの様でした。愛海に全ての罪をかぶせさせられてもそれでも彼女は最後はそれを選んだように見えました。倫子のしたことは絶対に許されないことですし誰もがそれを知れば糾弾するものです。しかし彼女は明らかに闇の中から光明を見出しました。『人間・失格』では誠は死にましたが歩は生きていることもあり好意的な評価になっていると思います。しかしそれでも倫子は何とか光を見出せましたし救われました。
『ライフ』では倫子は歩、愛海に次いで重要なキャラクターだったと思います。第三の主人公と言っていいでしょう。いじめられる立場がいじめる立場になるとどういうものか、そして弱さに基づく醜さがどういうものか、非常によく描き出したキャラクターだと思います。彼女がこれからどうなっていくのか、そのことに非常に興味があります。
三番目のドラマは『小公女』になりますがここではミンチン先生を取り上げたいと思います。このキャラクターはアニメにおいても非常に不人気で世界名作劇場でのアニメ版ではラビニア共々視聴者の集中豪雨的なバッシングを受け演じておられた中村妙子さん、ラビニア役の山田栄子さんは剃刀を含めた抗議の手紙を多量に受けファンの人達から降板してくれと言われ精神的にかなり追い詰められました。そうした過去があります。
このドラマでは三村千恵子と名前で樋口可南子さんが演じておられました。樋口さんは最初はセーラ役の志田未来さんに対して『いじ
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