第81話
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見る目は養ってきたつもりだ……俺の目から見て、貴方達は十分信用に値する。」
「………私はヴァイスハイト様と常に共にあります。よってヴァイスハイト様が貴方達と協力するのなら、私も共に協力するだけの事。」
ケビンの質問に対しヴァイスハイトは口元に笑みを浮かべ、リセルは微笑んで答えた。
「2人ともよろしく!………あ、そういえばヴァイスハイトさんだっけ?ちょっと気になった事があるんだけどいいかな?」
「何だ?」
「さっき自己紹介の時、”千騎長”って名乗っていたけど………もしかして凄く偉い階級なの??」
「まあ将軍階級だから、”偉い”という言葉に間違いはないが………序列で言えば良くて中の上といった所だから大した事はないさ。」
エステルに尋ねられたヴァイスハイトは苦笑した後、静かな笑みを浮かべた。
「しょ、将軍!?父さんでも准将なのに………!」
「モルガン将軍さんと比べたら、凄く若いよね……?」
「なっ………!?」
「あれほどの若さで将軍とは………!」
「……よほど有能なのだろうな………」
一方エステルは驚き、ミントはモルガンを思い浮かべた後ヴァイスハイトを見て首を傾げ、リシャールとユリアは驚きの表情で見つめ、ミュラーは真剣な表情で呟いた。
「そう謙遜する必要はない。俺の事は気軽に”ヴァイス”と呼んでもらって構わない。こっちとしても仕事でもないのに堅苦しい態度で接されると息がつまる。」
「フフ……ヴァイスハイト様らしいですね。」
「リセル、君もだ。」
「え……?」
「今は仕事ではないしな。リセルに”ヴァイス”と呼ばれるだけで俺も落ち着く。」
「なるほど………では、お言葉に甘えて……ヴァイス様。」
ヴァイスハイト―――ヴァイスの説明を聞いたリセルはわずかに雰囲気を柔らかくしてヴァイスに微笑んだ。
「あはは……同じ将軍のモルガン将軍とはえらい違いね………けど、ヴァイスさんも凄いよね。その若さで将軍なのに大した事ないって………」
「フッ……君を含めて君たちの仲間の中には侯爵、皇子、王女どころか次期王位継承者や皇帝、皇妃もいる。その方達に比べて庶子の俺の今の身分など大したことはないさ。」
「ほう………?」
「へっ……”庶子”って………」
「まさか………王族の方なのですか?」
ヴァイスの話を聞いたオリビエは驚いた後ヴァイスを見つめ、エステルは呆け、クローゼは驚いた後尋ねた。
「……よろしいのですか、ヴァイス様?」
一方リセルは心配そうな表情でヴァイスに尋ねたが
「構わないさ。知られた所で彼女達は俺達にとって未来の人間だ。今後の支障にはならないし、国内の上流階級の者達も知っている事。俺にとってそれほど
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