第81話
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ントには”魔神”が2柱いると伝えられています。……一柱の魔神の名は周辺国を頻繁に襲い、暴虐の限りをつくす魔神―――――ディアーネ。もう一柱は”モルテニア”という地方に隠遁している魔神―――グラザ。」
「何!?」
「「「えっ!?」」」
「はあっ!?グラザ様が生きているって………ま、まさかあんた達………!」
「……私達の世界の過去の人間………!」
そしてヴァイスハイトに説明したリセルの話を聞いたリウイ、イリーナ、ペテレーネ、エクリアは驚き、カーリアンは驚いた後、呆けて呟き、信じられない表情をし、ファーミシルスは真剣な表情で呟いた。
「過去……?”私達の世界”………?一体どういう意味だ………?」
「……ヴァイスハイト様。これからどうしましょう………少なくともここは私達が先ほどいた場所ではありませんし………」
リウイ達の話を聞いたヴァイスハイトは考え込み、リセルは周囲の景色を見た後戸惑いながらヴァイスハイトを見つめた。
「………………とりあえず、目の前の者達に聞くとしよう。どうやら私達がここにいる事情を知っていそうだしな………」
「ハッ。」
リセルに見つめられたヴァイスハイトは少しの間考えた後ケビン達を見回してリセルに提案し、リセルは頷いた。
「………私の名はヴァイスハイト。メルキア帝国軍千騎長、ヴァイスハイト・ツェリンダーだ。今私達に何が起こっているか……できれば教えてもらいたい。」
「ヴァイスハイト様の副官、リセル・ルルソンです。事情の説明をお願いします。」
そしてヴァイスハイトとリセルはそれぞれ名乗った後、ケビン達を見つめて言った。その後ケビン達はヴァイスハイト達に事情を説明し、自己紹介をした。
「…………にわかには信じ難いな………」
「ええ………目の前の人物達が私達より先の時代の者達という事も驚きましたが………まさか異世界が存在するとは………」
事情を聞き終えたヴァイスハイトは驚きの表情で呟き、リセルはヴァイスハイトの言葉に頷いた。
「……だが、こうして私達の目の前には”彼ら”やこの”影の国”という”現実”がある。一刻も早くセンタクスを奪還する為に彼らと協力し、帰還方法を探すぞ。」
「わかりました、ヴァイスハイト様。」
お互い向き合って会話していた2人はケビン達に向き直り
「……リセルに伝えたように”俺”とリセルも自分の世界に帰還する為に貴方達に協力しよう。」
「よろしくお願いします。」
「ハ、ハハ………こっちとしては助かりますけど………えらく物分りがいいですな……オレ達とは初対面なのに協力まで申し出てくるなんて………」
ヴァイスハイトとリセルの返事を聞いたケビンは苦笑しながら言った。
「これでも人を
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