第80話
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妹よ………」
ユニカに微笑まれたフィーナは涙を流しながらユニカに微笑んだ。
「えへへ…………そうだ、アドルさん。」
フィーナの言葉を聞いたユニカは無邪気に笑った後アドルの名を呼んだ。
「何だい?」
「これを持って行って下さい。」
そしてユニカはアドルに先ほどまで使っていた自分の武器―――”紅蓮の大剣”をアドルに手渡した。
「もう、私には必要のない物です………フィーナ様を守る為に何かの形で役立てると思います。フィーナ様のお役に立てるのなら、私やお父さんも本望です。」
「………ありがとう。君のフィーナを守りたいという思い………確かに受け取ったよ。」
ユニカの説明を聞いたアドルは静かに頷いた。
「……ならば俺の剣も持って行け。」
「兄さん!?」
一方その様子を見守っていたトールはアドルに近づいて白く光輝く剣をアドルに手渡し、その様子を見ていたユーゴは驚いた。
「………その剣には”イース”の皆の思いが詰まっている………フィーナを守る為に役立つのなら、その剣も本望だろう。必ずフィーナをレアの元に返してやってくれ。」
「………わかった。約束する。」
トールの話を聞いたアドルは真剣な表情で頷いた。
「………ユーゴ君。試練が終わったからフィーナ様達に”封印石”を渡してあげて。」
「ああ、あの”影の王”から受け取った石か。言われなくてもわかっているよ。」
「へっ!?」
一方ユニカに言われたユーゴは頷いた後、杖を掲げた。2人の会話に驚いたケビンの目の前に”封印石”が2つ現れた!
「んなっ!?」
「封印石……!」
「……まさかユニカ………貴女達の!?」
目の前に現れた封印石を見たケビンとリースは驚き、フィーナは信じられない表情でユニカに尋ねた。
「フフ、残念ながら違います。その封印石の中にいる人達の中の一人は次の”試練”の”守護者”と戦う際に必要になってくる人です。」
「………次の守護者は少々イレギュラーな事が起こった。”影の王”はお前達にそのイレギュラーによって倒れられては困るから、その者と傍にいる者をお前達のように後から巻き込み、その封印石の中に封印した。」
「イレギュラーやて?」
「いったい何が起こったのですか?」
ユニカとトールの話を聞いたケビンは首を傾げ、リースは尋ねた。
「………次の”守護者”は僕達のような再現された存在ではなく、お前達と同じ”本物”にして”魔王ダーム”以上の存在だ。”影の王”はお前達の仲間の一人を取り込んだ際、そいつも取り込んでしまったんだ。」
「ほ、”本物”やて!?」
「なっ!?魔王ダームを超える存在なんて一体どんな相手だ………?」
ユーゴ
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