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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(3rd篇)
第80話
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ッ!クッ!?」

「ヤア――――ッ!キャッ!?」

2人は同時に駈け出して強烈な一撃を放ち、互いの攻撃がぶつかり合った際に発生した衝撃によって吹っ飛ばされた!

「「ハア、ハア…………」」

そして2人はそれぞれ疲労を隠せない様子で息を切らせた後

(次で決める(ます)………!)

互いに決意の表情になった後、それぞれ武器を構え直し

「「ハァァァァァァ………!!」」

アドルはクレリアソードを両手に持ち変え、残る闘気を全て注ぎ込み、ユニカも両手に握る紅蓮の大剣に自分に残る闘気を全て注ぎ込んだ!そして闘気を注ぎ終わった2人は同時に駆け出し

「ハアッ!!」

「ヤアッ!!」

同時に武器を振るって駆け抜けた!駆け抜けた2人は互いに背中を向けて立っていたが

「クッ……!?」

「アドルさん!?」

表情を歪めたアドルが態勢を崩し、それを見たフィーナが驚いたその時

「フフ………私の負けです…………」

ユニカは微笑みながら地面に倒れ

「まだ倒れる訳には……いかない………!ハア、ハア………!」

態勢を崩して前に倒れかけたアドルは剣を地面に突き立てて倒れるのを防ぎ、息を切らせていた。

「あ……………」

その様子を見たフィーナが呆けたその時、3人は転移した。



〜絆の城・屋上〜



「アドルさん!フィーナさん!」

「………どうやら終わったようだな………」

転移して来たアドルとフィーナに気づいたヨシュアは驚き、レーヴェは静かに呟いた。

「……っ………アドルさん、ユニカ!2人とも大丈夫ですか!?」

そして転移して来たフィーナは息を切らせて剣を杖代わりにして支え、立っているアドルと仰向けに倒れているユニカに駆け寄った。

「フフ……フィーナ様は相変わらずとっても優しいですね………」

「ハハ………それでこそのフィーナだからね…………」

駆け寄られたユニカは苦笑しながらアドルに視線を向け、視線を向けられたアドルはユニカの言葉に頷くかのように苦笑していた。

「2人とも今、回復します!だから今はじっとしていて下さい!」

そしてフィーナが2人に言った後、治癒魔術を使おうとしたが

「私には必要ありません、フィーナ様。だって”試練”を終えた私は消えるんですから……」

「あ…………」

身体全体が光を放ち始めたユニカに言われ、悲しそうな表情をしてユニカを見つめた。

「………フィーナ様。消える前にこれだけは言わせてください。………私、フィーナ様とレア様に出会えてとっても幸せでした!」

「ユニカ………ええ………勿論私やレアも貴女と出会えて、本当によかった………!貴女は私とレアにとっていつまでも大切な
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