第79話
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ビンは驚いた後、血相を変えて叫んだ。
「勿論、”魔槍”には触れない。ケビンに直接触れて私の力を与え続けて、魔槍の力を増大させるだけだから。……早くして。今の私達にあの絶対防壁を破れる手段はそれしかないと思う。」
「……………………わかった。けど、絶対に魔槍に触れるなよ!?」
しかしリースの説明を聞いたケビンは辛そうな表情で考え込んだ後、真剣な表情で忠告した。
「ケビンは心配し過ぎ。………ボウガンを構えて、ケビン。」
「………ああ。」
”ロアの魔槍”をボウガンに装着して、魔槍をユーゴに向けて構えたケビンにリースは近づき、そしてケビンと身体を合わせ、さらに片手をケビンが持つ手に重ね、ケビンに自分の魔力や気力を流し始め、そして2人は祈り始めた!
「「昏き深淵の闇よ………今こそ輝けし希望の光となり、我等を導く光の柱と化せ………エイドスよ、我等に力を………!」」
2人が祈りを終えると、なんと”ロアの魔槍”が光輝き、聖なる気を纏った槍になり、さらにケビンが現した背中の妖しい赤い光を放つ”聖痕”の半分は神々しい青色に輝き出し、まるで”聖”と”魔”を現すかのように対極の両翼と化した!その槍は”魔槍”でありながら、信仰深いシスターの大切な者を思う力によって”聖気”を纏った槍!その槍とは………!
「「導け…………太極の聖魔槍!!」」
リースの信仰深い聖なる祈りとケビンを大切に思う純粋な祈りにより、一時的に”ロアの魔槍”と”聖痕”の一部が浄化され、ケビンが浄化され”聖魔槍”となった槍を”聖痕”の力で強化して放つ協力技――――――聖魔槍アイン・ソフは光と闇の軌跡を宙に残しながら、なんと絶対防壁の壁を貫いた!
「なっ………!?」
絶対防壁が貫かれた瞬間を見たユーゴが驚いたその時、聖魔槍はユーゴの足元に刺さり、さらに光と闇が混じった巨大な柱と化し、光と闇の大爆発を起こした!
「グアアアアアアッ………!?クソ………僕の負けだ…………」
大爆発に巻き込まれたユーゴは悲鳴を上げた後、悔しそうな表情で地面に膝をついて戦闘不能になった!
「ハア………ハア……」
「なんとか、勝てた………」
一方全ての力を使い果たしたケビンは息を切らせ、リースは疲労を隠せない様子で呟き、同時に地面に膝をついた!
「朧!!」
ケビン達と同時に戦闘を開始したヨシュアはクラフトを放って一瞬でトールの背後に回って攻撃を仕掛けたが
「甘い!ハァァァァァァ………!!」
「っ!?」
トールが繰り出し続けるすざましいスピードの鉤爪の攻撃により、ダメージを受け、さらに必死に捌いていた。
「セイッ!!」
その時レーヴェが側面からクラフト―――ケイ
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