第79話
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せて、極太の炎のレーザーを放った!
「クッ……万事休すか………!」
自分に襲いかかるレーザーを見たケビンが諦めかけたその時
「………させない!!」
リースがケビンに勢いよく抱き付いて、勢いによってケビンをレーザーから守った。しかし
「うっ!?」
レーザーがリースの背中をかすり、かすった際に伝わって来た高熱にリースは呻いた。
「リース!大丈夫か!?今、助けたるっ!!」
リースの様子を見たケビンは慌てた後クラフト―――セイクリッドブレスでリースの傷を回復しようとしたが
「……っ……!平気。それよりケビン、今までの戦いでもう法力や魔力もそんなに残ってないでしょう?だから、無駄な消費は抑えて。」
「……リース………」
痛みに呻きながらも耐えたリースの制止の言葉に手を止めた。
「……ケビンは全部一人で背負いすぎ。私はケビンの従騎士で……それに”家族”なんだからもっと頼って。」
「……………すまん。」
そしてリースの言葉を聞いたケビンは辛そうな表情で黙り込んだ後、やがてため息を吐いて呟いた。
「………別にいい。…………はい。これで少しは法力や魔力が戻ったでしょう?」
ケビンの呟きに静かに答えたリースは両手から光を出してケビンに自分の”気力”や”魔力”を分け与えた。
「ああ。けどいつのまにこんな事もできるようになったんや?」
「……シュリさんやサリアさんに指導してもらったの。彼女達は他人に力を分け与える術を習得していたし。………もう私は姉様やケビンに置いていかれるのは嫌だったから、少しでもケビンの力になりたい為にさまざまな人達から色んな事を学んだの。」
「……………………」
リースの話を聞いたケビンは辛そうな表情でリースから目を逸らして黙り込んだが
「………立って、ケビン。この”影の国”から帰還する為に………そして姉様が歩んだ道を追う為に………!」
「…………ああ…………そうやな……………」
リースの励ましの言葉を聞き、静かに頷いた後立ち上がった。
「……フン。立ち上がった所でお前達ではこの絶対防壁を破れない。どうする気だ?」
その様子を見ていたユーゴは鼻をならした後、試すような視線でケビン達を見つめて尋ねた。
「……ケビン、”ロアの魔槍”はまだ撃てる?」
ユーゴの問いに答えず考え込んでいたリースはケビンに尋ね
「あ、ああ。けど今残っている力やと一本が限度や。」
尋ねられたケビンは戸惑いながら答えた。
「そう。――だったら、次は私も一緒に撃つ。」
「んなっ!?アホ!何考えてんねん!?何の処置もなしに”魔槍”に触れたら、どうなるかわかるやろ!?」
そしてリースの提案を聞いたケ
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