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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(3rd篇)
第78話
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つらは転移した。……脱出をするにはユニカの試練をフィーナを思うあの赤毛の剣士が超えるのみ。」

睨まれたユーゴは答え、トールは静かな口調で答えた。



「チッ……分断されてもうたか………!」

「……どうやら僕達の相手は貴方達のようですね?」

2人の説明を聞いたケビンは舌打ちをし、ヨシュアは武器を構え、警戒した様子でユーゴとトールを睨んだ。

「わかっているなら話は早い。さっさと始めるぞ。不本意とはいえ……やるからには本気で勝ちに行かせてもらう。」

ヨシュアの言葉に頷いたユーゴは自分の背後に”眼”のような物体――魔法具”ファクトの眼”を2つ現した後浮かせ、さらに杖を構え

「………俺の大切な友を……フィーナを最後まで守り通せる力がお前たちにあるか、試させてもらう。おおおおおおおおおっ!!」

トールは静かに呟いた後すざましい”魔”の闘気を解放し、魔人化した後、両手に嵌めてある鉤爪を構えた!

「望むところや………!」

「みなさん、気を付けてください!特にあの男は人を捨て、”魔”となった外法―――”魔人”です!!感じる”魔”からして尋常じゃない力を持っています!」

トールの言葉にケビンは叫び、リースはトールに視線を向けて仲間達に警告した。

「………ならば俺が奴を相手する。……ある意味奴はかつての俺だ。奴は俺が相手をすべきだ。……かつては”人”を捨て”修羅”となった俺がな。」

そしてレーヴェが静かに前に出て呟いた後、すざましい闘気を纏い、ウィル達が強化した結果”最強”の魔剣へと進化した魔剣―――レーヴァテインを構え

「……だったら僕もレーヴェと一緒に戦うよ。かつては”人間”ではなく”化物”だった僕がね。…………血に染まったこの力…………大切な人達を守る為に存分に震わせてもらう!」

レーヴェに続くようにヨシュアはレーヴェと並んで闘気を纏って武器を構えた!

「リース、”魔人”はあの2人に任せて、残りの1人は俺たちが相手するで!」

「了解……!」

さらにケビンはリースに呼びかけ、リースと共に武器を構えた!

「―――来い!俺達の”イース”の未来を拓く為の力………見せてやろう!!」

ケビン達の様子を見たトールは真剣な表情で叫んだ!そしてケビンとリースは”心の神官”ユーゴ・ファクトに、レーヴェとヨシュアは”揺るぎなき眼光”魔人トール・ファクトに向かい、戦闘を開始した!



〜???〜



「こ、ここは………!」

ケビン達が戦闘を開始する少し前、謎の場所にユニカとアドルと共に転移したフィーナは見覚えがあり、自分にとって思い出深い場所であることに気づいて驚き

「…………まさかここは………サルモン神殿の”女神の王宮”………!」


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