第78話
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て再び階段を登り始めた。長い階段を登り終わると外に出た。さらにケビン達は外にもある階段を登り終えるとそこには大空が広がっている広間があり、そこには羽飾りをつけた頭巾をかぶり、三つ編みにした茶髪の髪を腰までなびかせた少女、漆黒の外套を羽織った黄金の髪を持つ少年、そして顔に大きな傷跡があり、全身黒装束で両手に鈎爪を装備し、強き意志を秘めた瞳を持つ銀髪の青年がいた。
〜絆の城・頂上〜
「フィーナ様――――ッ!!」
「……っ……!ユニカ………!」
少女――ユニカの自分を呼ぶ声を聞いたフィーナは一瞬辛そうな表情をした後、すぐに嬉しそうな表情になって、仲間達と共にユニカ達に近づいた。
「お久しぶりです、フィーナ様!ようやくまた会えました!こんな形とはいえ、フィーナ様にまた会えてとっても嬉しいです!」
「……ユニカ………ええ、私も嬉しいわ。」
無邪気な様子で嬉しそうな表情を浮かべて自分を見つめるユニカをフィーナは優しげな微笑みを浮かべて見つめ、そしてユニカの傍にいる少年や青年にも気づいた。
「ユーゴ……!それにトールまで………!」
「………お久しぶりです、フィーナ様。………父、カインの企みに気づけず………申し訳ありませんでした。」
「………また会えたな。」
驚きの表情のフィーナに見つめられた少年―――ユーゴ・ファクトは会釈をして辛そうな表情で謝罪し、青年―――ユーゴの兄、トール・ファクトは静かな笑みを浮かべた。
「………そうですね………フフ、レアに少し申し訳ないわね。」
「気にするな………ただ………元の世界に戻った時、俺は自分の生が終えるその時までいつもレアを思っていた事を伝えてくれないか?」
「ええ。絶対に伝えるわ。レアも貴方のその言葉を聞いて………これからも強く生きていけるでしょうし。」
トールの言葉を聞いたフィーナは微笑みながら頷いた。
「ありがとう………ユニカ。名残惜しいとは思うが………」
フィーナの言葉を聞いたトールは静かな笑みを浮かべた後、ユニカに視線を向け
「――はい。わかっています。」
視線を向けられたユニカは静かに頷いた後詠唱らしき行動をした。するとユニカ、アドル、そしてフィーナは転移した!
「なっ!?アドルさんとフィーナさんが………!」
「………先ほどの娘の仕業か。」
それを見たリースは驚き、レーヴェは目を細めてトールとユーゴを睨んだ。
「ああ。………最もあいつは本来ならこんな転移魔法どころか、全ての魔法が使えないけどな。今のはあいつの”想念”の力によるものさ。」
「………フィーナを思うユニカにとって誰にも邪魔をされたくない場所であり、ユニカとフィーナ、そしてレアの思い出が最もある場所にあい
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