第78話
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術を、アドルとレーヴェはクラフトを放って前方の敵達を一斉攻撃して滅した!すると魔物と魔物の間に通路ができ、先に進めるようになった!
「………今です!」
それを見たヨシュアは叫び、ケビン達と共に一気に駆け抜け階段を急いで登った。魔物達も追ってきたが狭い通路や階段の段差を有効に利用したケビン達によって次々と滅せられると諦めて撤退して行った。
「ハア………ようやく諦めたか………」
撤退して行く敵達を見たケビンは武器を納めて疲れた表情で溜息を吐いた。
「……油断は禁物。この状態で空から襲い掛かられたら狙い撃ちされる。」
「……そうだね。フィーナ、頂上まで後どれぐらいだい?」
ケビンに言ったリースの忠告に頷いたアドルはフィーナに尋ねた。
「先程の広間――”魔王の座”を過ぎましたからここからは一本道で、後少しで頂上に到着します。」
「もうすぐか……わかった。………なら、この辺りで休憩はどうだい?恐らく頂上につけば”守護者”達との戦いになるだろうし……」
そしてフィーナの答えを聞いたアドルは頷いた後提案し
「せやな……ここなら襲い掛かられてもすぐ対処できるし、いいやろ。」
提案に頷いたケビンは仲間達と共に休憩を始めた。
「そういえばフィーナ。ここの事を知っている事といい、もしかして”守護者”にも心当たりがあるのかい?」
「……どうしてそう思ったのですか?」
アドルに尋ねられたフィーナは驚きの表情で尋ねた。
「……階層が上がるごとに時折辛そうな表情をしていたからね。……もしかして君の知り合いかい?」
「………はい。”黒騎士”がアドルさんに言った”女神の友”……そしてこの場所と縁がある”守護者”はまだイースの人々がみんな、天空で暮らしていた頃にできた私とレアにとっての唯一の友達――ユニカ・トバです。」
アドルの疑問を聞いたフィーナは静かに答えた。
「……”トバ”?まさかジェバさん達の………?」
「……はい、ユニカはかつて私達と共にイースを治めていた”六神官”の一家――”力”を司る”トバ家”の先祖です。……あの娘は皆さんが一線を引いて私達に接している中、”ありのままの自分”でいつも接してくれる娘で私とレアにとって妹同然の大切な娘です。」
「……なるほど。まさにこの”絆の城”に相応しい”守護者”だね。……こんな形で会う事に辛くはないのかい?……彼女が”守護者”なら、戦う事になるけど………」
フィーナの説明を聞いて納得した後、心配そうな表情で尋ねた。
「確かに辛いですけど………こんな形とはいえまたあの娘と会えるのですから、嬉しい気持ちもあります。あの娘には私とレアが眠る前にトールに伝言をして、ちゃんとした別れをしていなかったですし………
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