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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第59話
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ー!!」
目の前のセレスタンの正体を察したクレア大尉がサラ教官と共にセレスタンを睨んで声を上げた。
「ええっ!?セレスタンさんが……!?一体どういう事なのですか……!?」
クレア大尉の口から語られたセレスタンに乗り移っている人物の正体――――ヨアヒムの名を聞いたセレーネは驚いた後困惑の表情でセレスタンを見つめ
「かつてヨアヒム・ギュンターは”グノーシス”を服用した人物達を自由自在に操った事があるのは既にお前達も聞いていると思うが…………奴は離れた場所から操った人物から見える光景を見る事ができるどころか、その人物で自身の意思を伝える事もある。」
「何だと!?」
「薬物で暗示どころか、人を完全に自身の傀儡にする事までできるのですか!?」
「ひ、非常識にも程があるぞ!?」
「という事は今まで無力化した兵士達も全て彼一人が操っていたのか……」
「……ま、その点で言えばアンタも得意の”子守唄”で似たような事はできるんじゃないかしら?」
「あのね……幾ら私でも”教授”やヨアヒムのような趣味の悪い事はした事はないし、これからもするつもりもないわよ。」
レーヴェの説明を聞いたユーシスとエマは驚き、マキアスは疲れた表情で声をあげ、ガイウスは真剣な表情でヨアヒムを見つめ、セリーヌに視線を向けられたクロチルダは呆れた表情で答えた。
「フフ、正解だ。既に顔を会わせた事もある者達もいるが改めて自己紹介をしよう。―――僕の名はヨアヒム・ギュンター。大いなる叡智を崇める”D∴G教団”の司祭だ。」
「……………………」
「レン…………」
「レンさん、わかっているとは思いますけど今のヨアヒムはヨアヒム自身ではありませんから間違っても――――」
殺気も何も纏わずただ静かにヨアヒムを見つめるレンをプリネと共に心配そうな表情で見つめているツーヤはレンに忠告し
「そのくらいの事は言われなくてもわかっているわよ。ただ改めてヨアヒムがまだこの世にいる事を自分の目で確認しただけよ。」
レンは静かな表情で答えた。
「……あんたがみんながカレル離宮で出会った”D∴G教団”司祭の亡霊―――ヨアヒム・ギュンターか。一体何の為にこんな事をした……!?」
「それにその身体はセレスタン殿のものだ。早急にセレスタン殿から出て行きセレスタン殿を解放しろ、外道!」
リィンとラウラはそれぞれヨアヒムを睨み
「クク、僕の悲願が叶えばちゃんと彼を含めた貴族連合に囚われた君達の知り合いも解放するつもりだから安心するといい。」
「という事は貴族連合に誘拐された士官学院生を含めた人質達は貴方の元にいるのですか……!?」
ヨアヒムの答えを聞いてある事を察したエリゼは厳しい表
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