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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第58話
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敵の数もどんどん増えて来ていますね。」
「ああ……いざという時の為に今まで温存していたベルフェゴール達にもそろそろ手伝ってもらうべきかもしれないな……」
エリゼの言葉に頷いたリィンは真剣な表情で考え込んだ。
「おい……アンタはいつ”本気”を出すつもりだ?そろそろヤバくなってきてんだぞ……このままだと生徒達が―――」
一方疲れ始めている生徒達を見たマカロフ教官は真剣な表情でトマス教官に尋ね
「一体何の事を言っているのかわかりません〜―――と言いたい所ですが、心配なさらなくても”剣帝”殿もそうですが”彼女達”もまだまだ余力を残していますから、心配する必要はありませんよ。”人を止めている彼ら”と比べれば”本気”になった私の力等微々たるものですよ。」
マカロフ教官は呑気な様子で答えかけたがすぐに意味ありげな笑みを浮かべてレーヴェ達―――”結社”出身の使い手達を見つめて呟いた。
「獅子の姿をした人形兵器も今まで戦った人形兵器と比べると強かったですね……」
「はい……まさに百獣の王である”獅子”そのものと言ってもおかしくない強さでしたわ。」
「つくづく思うけど、”結社”の技術力って、出鱈目すぎよ……」
先程の戦闘を思い返したエリスとセレーネはそれぞれ不安そうな表情をし、アリサは疲れた表情で呟いた。
「この調子だと、”リベールの異変”でも戦った人形兵器も出て来るかもしれないわね。」
「ええ。それどころか下手をすれば”ドラギオン”のような大型の人形兵器が出て来るかもしれませんね……」
「キャハッ♪例え出て来ても全部木端微塵にすればいいだけだよ♪」
「うふふ、そうね♪それにレン達もまだまだ”切り札”を残しているのだから、心配する必要はないわよ♪」
プリネとツーヤが真剣な表情で考え込んでいる中、エヴリーヌとレンはそれぞれ笑顔で心強い言葉を仲間達にかけ
「アハハ……エヴリーヌ達が言うと現実味があるよね。」
「フフ、だがオレ達にとっては心強い言葉だな。」
二人の言葉を聞いたエリオットとガイウスはそれぞれ苦笑していた。
「姉さん、実際の所”結社”は貴族連合にどれ程の人形兵器を提供をしたの……?」
「人形兵器の提供は”十三工房”の担当だから、私も貴族連合に提供された人形兵器の詳しい種類や数は把握していないわ。でもさすがにツーヤの口から出て来た人形兵器―――”ドラギオン”のような大型の人形兵器は提供されていないはずよ。あれは数が少ないし、”ドラギオン”のような大型の人形兵器が投入された場合にはさすがに私にも話が行くはずだし。」
「ブーブー!仮にもエレボニアでの暗躍を任されていた”結社”の最高幹部がそんな当然の事も知らないなんて、おかしくない
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