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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第56話
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レボニアの遊撃士協会は2年前の襲撃事件で結社に煮え湯を飲まされているから、”
紫電
(
エクレール
)
”が私を信用できないのも当然の反応よ。」
「やれやれ……当事者である本人やその家族達は”蒼の深淵”を許しているというのに、”部外者”であるにも関わらずまだその話を蒸し返すとは。2年前の件で”結社”に恨みを持っているとはいえ、さすがに既に加害者が謝罪し、その謝罪を被害者が受け入れた事で終わった話を”部外者”が蒸し返すのはどうかと思うがな。」
冷や汗をかいて指摘するエマに苦笑しながら答えるクロチルダの話の後にレーヴェは呆れた表情で呟き
「ああん!?その2年前の件を実行した猟兵達を鍛え上げた張本人がよくそんな事が言えるわよねぇ!?」
レーヴェを睨むサラ教官の様子を見たリィン達は再び冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「全く……戦闘前だというのに、騒がしい所は相変わらずですわね。まあいいですわ。―――アルゼイドの娘と”灰の騎神”の乗り手!後”守護の剣聖”とNo.2!ちょうどいい機会ですわ……今まで貴女達から受けた屈辱を返す為にも、貴女達の倍以上の兵士達を制圧してやりますわ!貴女達はそれを見て、いかに自分が未熟であるかを思い知るといいですわ!」
リィン達の様子を呆れた表情で見守っていたデュバリィはラウラ、エリゼ、レーヴェを順番に見回して勝ち誇った笑みを浮かべて宣言したが
「え、えっと……」
「フム……元々私は自分自身をまだまだ未熟者だと思っているから、わざわざそんな事をしなくてもよいのだが……」
「―――私もラウラさん同様、エクリア様やカシウス様達と比べればまだまだ未熟者。”星見の塔”の時もカーリアン様の助力があったお蔭で、貴女に勝てたと思っていますので、わざわざデュバリィさん自身がそのような事をする必要はないと思うのですが……」
「ちょっ!?な、何でですの!?自分が未熟者と言われて悔しくないのですか!?」
それぞれ自身が予想した反応とは正反対の反応をするリィンとラウラ、エリゼの答えを聞くと慌て始めた。
「やれやれ……騒がしいという点では、”神速”も人の事は言えないと思うがな。」
「全く。同じ鉄機隊のメンバーとしてこっちが恥ずかしいわよ……」
「フフ、まあそれがデュバリィの良い所でもあるがな。」
デュバリィの様子を見たレーヴェとエンネアは呆れ、アイネスは苦笑していた。
「貴族連合の兵達に告ぎます!これより先はメンフィル軍が迎撃態勢を取って、貴方達を待ち構えています!”アルノール”の名に置いて命じます!直ちに停止し、武装解除して投降しなさい!」
「内戦は既に終結しました!貴方達がこれ以上戦って、無題に命を散らす必要はありません!投降してください!」
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