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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第55話
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およそ一個大隊との事で、しかも歩兵が中心で戦車や機甲兵の数は歩兵の半分以下との事ですし。」
「え……たったそれだけですか?」
「幾ら何でも少なすぎよ。前にバリアハートに攻めて来た時は二個師団はいたそうだし。」
「囮の可能性も考えられますが………それにしては余りにも戦力が低すぎますな。」
サフィナの話を聞いたプリネは目を丸くし、レンは不思議そうな表情をし、パントは真剣な表情で考え込んだ。
「確かに色々と気になる話だけど、今は進軍してきている貴族連合の部隊の対処ね……もしこのまま迎撃体勢が整ったメンフィル軍とぶつかり合えば結果はわかりきっているわ。」
「……今までのように貴族連合軍が”全滅”するでしょうね。自国領に襲撃して来た貴族連合軍を殲滅する事はまだ続行していますし。」
「そんな……!ようやく内戦を終結させたのに、まだ犠牲者が増えるなんて……!」
「それに内戦が終結したばかりなのに、貴族連合の残党がメンフィル領を襲撃したとなると、下手をすればメンフィルとの国際問題がまた発生する可能性も考えられます……だったら僕達がすべきことは――――」
サラ教官とエリゼの推測を聞いたリィンは悲痛そうな表情をし、セドリック皇太子は不安そうな表情で推測した後すぐに決意の表情になってサフィナを見つめた。
「サフィナ元帥閣下、僕達に進軍してきている貴族連合の残党の対応をさせて頂けないでしょうか?お願いします……!」
「これ以上今までご迷惑をおかけしたメンフィル帝国に御手間を取らせない為というのも理由の一つですが、エレボニアとしては例え相手が皇家に歯向かった者達であろうと、できる限り生かして罪を償って貰いたいのです。どうかお願いします……!」
「サフィナお姉様。私からもお願いします……!」
セドリック皇太子やアルフィン皇女、プリネはそれぞれ懇願するかの表情でサフィナを見つめて頭を下げた。
「………………………―――フウ。仕方ありませんね。レン、彼らにオーロックス方面について説明をするので少しだけ手伝って下さい。」
「はーい。」
その様子を黙って見つめていたサフィナは溜息を吐いた後レンを呼び、レンに指示をして端末を操作させた。すると巨大なスクリーンが現れ、スクリーンにバリアハート近辺の地図が映った。
「これは……もしかしてバリアハート近辺の地図ですか?」
「ええ。レン、メンフィル軍がオーロックス方面からの襲撃に備えて配置している位置を記してください。」
「わかったわ。―――ここよ。」
ラウラの疑問にサフィナが答えるとレンが端末を操作してメンフィル軍の配置の位置を光らせた。
「この位置は確か……リィンさんとユーシスさんを連れ戻す為にユーシスさんと決
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