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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第55話
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引き続きこの城館にてユーゲント皇帝夫妻を保護する事を私がお約束します。」
「あ、ありがとうございます……!」
「できる限り早期にカイエン公や貴族連合の残党と決着をつけますので、どうかよろしくお願いしますわ……!」
そしてサフィナの答えを聞いたセドリック皇太子とアルフィン皇女はそれぞれ明るい表情で頭を下げた。
「これで陛下達の身の安全は保証されたな。」
「ああ。後はカイエン公達を拘束し、ヨアヒムを討つだけだ………!」
ラウラの言葉にリィンは決意の表情で頷いた。
「それでこれからどうするのですか?」
「そうね…………あれから一日経っているんだから”情報部”もカイエン公達について何か掴んでいるかもしれないから、クレアに連絡を取って聞いた方がいいかもしれないわね。」
エリゼの疑問にサラ教官は考え込みながら答え
「そうですね……―――それじゃあ俺達もカレイジャスに戻ろう。」
リィンはサラ教官の言葉に頷いて仲間達にカレイジャスに戻るように促した。するとその時通信の音が聞こえ、音を聞いたサフィナは自身が持っているARCUSで通信を始めた。
「―――私だ。何かあったのか?………………………何?」
(何か問題が起こったのかしら……?)
(サフィナお姉様のあの顔を見る限り恐らくそうでしょうね。)
通信内容を聞いて表情を厳しくしたサフィナの様子をプリネは心配そうな表情で見つめ、レンは真剣な表情で見つめていた。
「……ああ……ああ。囮の可能性も考えられるからケルディック、レグラム方面の警戒も怠らないように全軍に通達しておけ。」
「あの……サフィナお姉様。何か問題が発生したのですか?」
サフィナが通信を終えるとプリネは不安そうな表情で尋ね
「ケルディックとレグラム方面の警戒の話が出たって事はもしかして、オーロックス方面から貴族連合の残党あたりがバリアハートに向かって進軍しているのかしら?」
レンは自身の推測を口にして尋ねた。
「…………ええ。レンの推測通り、オーロックス方面から貴族連合の部隊がバリアハートに向かって進軍しているとの事です。」
「な―――――」
「何ですって!?」
「まさかこんなタイミングで現れるなんて……偶然でしょうか?」
サフィナの口から語られた驚愕の事実にリィンは絶句し、サラ教官は血相を変え、エリゼは不安そうな表情をし
「クッ……やはりまだカイエン公は陛下の身柄の確保を諦めていないのか……!」
ラウラは厳しい表情で呟いた。
「……ただバリアハート奪還やユーゲント皇帝夫妻奪還の為の侵攻部隊にしては戦力が余りにも低過ぎます。報告によるとバリアハートに進軍してきている貴族連合の数は
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