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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第55話
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れますが、どうかお願いしますわ……!」
セドリック皇太子の説明の後にアルフィン皇女は頭を深く下げた。
「…………………フウ。―――リグレ候、セドリック殿下に何か入れ知恵をされましたね?」
少しの間目を伏せて黙り込んでいたサフィナは大きな溜息を吐いた後疲れた表情でパントに視線を向けた。
「フフ、元帥閣下はどうしてそう思われたのですかな?」
「普通に考えて政治に携わった事も無いセドリック殿下がこれ程の条件を思いつく事をできる訳がありません。元ミレティア領主であった私を納得させられるくらいの条件を思いつけるくらいならレンのように既に政治に関わっていてもおかしくありませんよ。」
「うふふ、確かにレンみたいな”天才”でない限り、セドリック皇太子の歳で政治に関わるなんてありえないものね♪」
「レン、貴女ね……」
「よくそこまで自分の事を自画自賛できるわよね……」
「サ、サラ教官。レン姫に失礼ですよ。」
パントの疑問に答えたサフィナの話を聞いてからかいの表情になったレンの言葉を聞いたプリネは呆れ、ジト目でレンを見つめるサラ教官の言葉を聞いたリィンは冷や汗をかいて指摘した。
「ハハ……入れ知恵と言っても大した事はしていませんよ。具体的な内容を教えれば、それこそ私がセドリック殿下を傀儡にしているのかと勘違いされるでしょうし。私はメンフィルが納得できるヒントを与えただけで、先程の結論に辿り着けたのはセドリック殿下の成長の賜物かと。」
「そんな………今の僕がいるのもパント卿のおかげですよ。」
「うふふ、セドリックの成長ぶりを知ったお父様達もできればパント卿にセドリックに皇族としての教育をしてもらいたいと仰っていたくらい、パント卿のお蔭でセドリックはエレボニア皇族として成長しましたものね♪」
パントの話を聞いたセドリック皇太子は謙遜し、アルフィン皇女は微笑みながら答えた。
「ハア……リフィアもセドリック殿下を見習って、次代のメンフィル皇帝になる為に大人しくしてくれたら、私の苦労も減るんですけど……―――無理でしょうね、あの破天荒なリフィアにそんな事を求めるのは。」
「エ、エリゼ。」
その様子を見守っていたエリゼのリフィアに対する毒も混じった言葉を聞いたリィンは冷や汗をかき
「……殿下は将来きっと善き王になられるでしょうね。」
「ええ……それが衰退が確定しているエレボニアにとってはせめてもの救いにもなるでしょうね。」
ラウラの言葉にサラ教官は静かな表情で同意した。
「――――わかりました。セドリック殿下が先程仰った条件も含めて父上達には私の方から取り直しておきますので、カイエン公や貴族連合の残党を捕え、真の意味で内戦を終結させるまでの間
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