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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第54話
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いに”ヴィータ”って呼び捨てで呼んでいいのよ?」
「う”っ…………あ、あの……そう簡単には慣れませんので、呼び方については追々という事で……」
「フフ、わかったわ。――――そうだ。リィン君、もしよければ私の子守歌を聞きながら眠ってみる?”蒼の
歌姫
(
ディーバ
)
”である私の膝枕で私の子守歌を聞きながら眠るなんて、私のファンが聞いたら発狂するくらい羨ましすぎる出来事よ?」
「え、えっと…………そ、それはそうなのですが…………大丈夫ですよね?」
クロチルダの提案を聞いたリィンはクロチルダが得意としている魔術が”子守唄”である事を思い出し、言葉を濁しながら問いかけた。
「フフッ、私にとって恩人で心から愛している君に”子守唄”を歌って操ろうなんてそんな恩知らずで女として最低な真似はしないわよ。小さい頃のエマにも歌って上げた子守歌だから安心して。―――ほら、こっちに頭を乗せて寝転んで。」
クロチルダはベッドで正座をした後リィンに膝枕を誘った。
「わ、わかりました。―――失礼します。」
「それじゃあ始めるわね?―――――♪」
(綺麗な歌声だな………………さすがに今日は疲れたな………眠気が………………)
そしてリィンはクロチルダに膝枕をされた状態でクロチルダの純粋な子守歌を心地よさを感じながら眠り始めた。
「フフッ、まだ最初の方しか歌っていないのにもう眠るなんてよほど疲れていたのね………………」
リィンの頭を優しく撫でながらクロチルダは優しげな微笑みを浮かべてリィンの眠り顔を見つめていた。
「うふふ、すっかりご主人様に夢中になったみたいね♪」
するとその時ベルフェゴールが現れた。
「ええ、おかげさまで。―――約束通りリィン君のハーレムの一員になって、その証拠として純潔を捧げたわ。これで私を貴女の”使徒”にしてくれるのよね?」
「ええ、いいわよ。―――受け取りなさい。」
そしてベルフェゴールははその場で集中して、小さな光の球体を両手から出し、球体はクロチルダの身体に入り、クロチルダは”七大罪”の一柱――――”怠惰”を司る魔神ベルフェゴールの”第二使徒”になった!
「……!何て凄まじい
霊力
(
マナ
)
……!魔王である貴女の”使徒”になったからかしら?」
「まあね。―――それじゃ、用は済んだし私は失礼するわね♪」
クロチルダが自身の”使徒”になった事を確認し終えたベルフェゴールはリィンの身体に戻り
「愛しているわ、リィン君…………ん……」
その場に二人きりになるとベルフェゴールは眠っているリィンに口付けをし、その後リィンを抱きしめた状態で眠り始めた
翌朝目覚めたリィンはいつものようにアリサ達に連行されて新しい女性を増やした事に
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