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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第54話
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私を犯したからと言って責任を取って、私まで貴方の妻にする必要はないわよ。」

「へ…………」

しかしクロチルダの口から出た意外な言葉を聞くと呆けた表情をし

「私は愛人で構わないし、セックスフレンドでもいいわよ?リィン君が望めばいつでも君の性欲のはけ口になってあげるわ。勿論私とセックスをする時は避妊なんて考えず、存分に中に出していいわよ。」

「……………………」

クロチルダの言葉を聞いたリィンは一瞬固まったがすぐに我に返って首を何度もブンブンと横に振って答えた。



「そんな……!クロチルダさんをそんな酷い扱いになんてできません!」

「いいのよ、私は……今まで散々君達に酷い事をしたのだから、私には君と結ばれる権利なんてないわ。私が愛している男性である君に私の身体を求められ、その過程によって君の子供を孕み、そしてその子を産んでその子の母親になれる……それだけで私は幸せよ。」

「クロチルダさん……」

「君に恋をすると共に自分を恥じたわ……大切な家族を誘拐した憎き敵の命を救う為にあそこましてくれた優しい君やエマ達を結社の”幻焔計画”の為に利用した事をね…………―――だから私には幸せになる権利なんてないわ。」

「………………確かにクロチルダさんは罪を犯しました。ですがだからと言って犯罪者にも幸せになる権利がないなんて事はありえません。」

「え…………」

寂しげな笑みを浮かべていたクロチルダはリィンの言葉を聞くと呆けた表情をした。



「―――ヨシュアさんにレオンハルト教官。二人は”結社”の”執行者”でしたが、それぞれ幸せに生きています。」

「……あの二人は”ハーメル”の件がある上、”漆黒の牙”は”教授”の操り人形のようなものだったからむしろ幸せになるべき存在よ。自分の欲の為に禁忌を破って里を飛び出して”結社”に身を置いた私とは違うわ。」

「――では、シャロンさんはどうですか?」

「それは………………って、まさか”死線”が自分の過去を君に話したの!?」

かつてのシャロンを思い出したクロチルダは黙り込んだがある事に気付き、血相を変えた。



「いえ。シャロンさんがイリーナ会長にヘッドハンティングされた話くらいしかしりませんし、シャロンさんの過去は俺が聞くより先にアリサが聞くべきですから聞くつもりはありません。―――ですが、俺には”ラインフォルト家”のメイドとして働く事やイリーナ会長やアリサに仕える事が”今のシャロンさんにとっての幸せ”です。」

「……………………」

「それに……その、テロリストであったスカーレットも罪を償って俺の所に戻って来た時、彼女も幸せにするつもりです。―――勿論俺の使い魔になってくれたアルティナも。」

(マスター……
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