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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第54話
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事を察したトワは表情を引き攣らせ、アリサが血相を変えて声を上げた。
「―――その通りです。」
するとその時エリゼが部屋に入って来た。
「エ、エリゼお姉様。”その通り”という事は…………」
「ええ。今頃クロチルダさんと”そういう関係”になっているのでしょうね。兄様が泊まっている客室に既にベルフェゴール様の結界も展開してあったし。」
「ええっ!?ね、姉さんとリィンさんがですか!?」
「ハアッ!?何であの節操なしな男とヴィータがそんな関係になるのよ!?」
表情を引き攣らせているセレーネの疑問に答えたエリゼの話を聞いたエマとセリーヌはそれぞれ信じられない表情で声を上げた。そしてエリゼはレンから聞いたベルフェゴールの”対価”について説明した。
「な、何よ、その滅茶苦茶非常識な理論は!?ベルフェゴールは何を考えているのよ!?」
「た、確かにクロチルダさんがお兄様とそんな関係になれば、メンフィル帝国のクロチルダさんに対する印象も少しは良くなりますが……」
「クロチルダさん自身の意思を無視してクロチルダさんの操をリィン君に捧げさせるなんて、幾ら何でも酷いと思うんだけど……」
事情を聞き終えたアリサは信じられない表情で声をあげ、セレーネとトワはそれぞれ表情を引き攣らせていた。
「―――その心配は無用かと。ベルフェゴール様によるとその話をクロチルダさんに持ちかけた際、クロチルダさんは驚きはしたとの事ですがすぐに了承した事を考えるとクロチルダさん自身兄様と”そういう関係”になる事に抵抗感を持っていないかと思います。」
「という事は、今頃姉さんとリィンさんが…………」
「9割くらいは状況を更に面白おかしくする為にそんな対価を持ち出したのでしょうね、ベルフェゴールは。」
エリゼの話を聞いたエマは呆然とし、セリーヌは呆れた表情で呟いた。
「今はそんな事よりも兄様です!昨日一晩で二人も増やしたばかりなのにもう増やすなんて……!」
「うふふ、リィンさんの新たなるハーレムの一員が増えましたわね♪クロチルダさんはクレア大尉同様大人の女性としてとっても魅力的な方ですから、わたくし達ももっと女を磨く必要がありますわね♪」
エリスが真剣な表情をしている中、アルフィン皇女はからかいの表情で呟いた。
「アルフィン殿下の仰る通り私達も女性として自分自身を磨く必要があるでしょう。――――だからと言って兄様を甘やかしてはいけませんが。」
「そうね……!甘やかしていたら後何人……ううん、何十人増やすかわからないものね……!というか下手したらシャロンやミルモもその内落とされる気がしてきたわよ。フフフフフフ……!」
(ヒッ!?いつものようにアリサが怖くなった……!)
「
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