第17話(1章終了)
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行った。
「―――さてと。レンもそろそろ支援課に戻るわ。手筈通り二人は設置した監視カメラの回収をお願いね。」
「了解した。」
「ハア……せっかく時間をかけて仕掛けたのにすぐに回収かいな………ま、ええわ。嬢ちゃん、一つ聞いていいか?」
レンの指示にレオニダスが頷いた後疲れた表情で溜息を吐いたゼノは気を取り直してレンに問いかけた。
「何かしら?」
「何で銀に”交換条件”として嬢ちゃんが計画している”例の件”まで教えたんや?嬢ちゃんの正体を黙っている件を”交換条件”にした方がつり合いが取れていると思うで?」
「ああ、その事。それは勿論ゼノお兄さん達の時同様レンが示す事ができる”最大限の誠意”を示す事でリーシャお姉さんにレンの事を信用してもらう為よ♪契約者同士の信頼関係は大切でしょう?」
「クク、なるほどな。」
レンの答えを聞いたゼノは口元に笑みを浮かべた。
「あ、そうだ。今のうちにこれを渡しておくわ。」
「ん?何なんや、この黒いカードは。」
レンに手渡された金の薔薇がついた漆黒のカードをゼノは首を傾げた。
「――――”黒の競売会”の招待カードよ。」
「”黒の競売会”………”ルバーチェ”が毎年開催している”いわくつき”の”競売会”か。何故この”競売会”の招待カードを俺達に?」
レンの説明を聞いてある事を思い出していたレオニダスは真剣な表情でレンに自分達に招待カードを渡した意図を訊ねた。
「可能性は限りなく低いと思うけど、ロイドお兄さん達が”黒の競売会”の存在に辿り着いてその”競売会”に潜入捜査をする事が考えられるからね。その時いざとなったら”競売会”に潜入しているお兄さん達に”助太刀”してもらう為に渡したのよ。」
「おいおい……確か”黒の競売会”はクロスベル議長のハルトマンも深く関わっている事からクロスベル警察は一切手を出す事ができへんねんで?幾らなんでもそんな超展開はありえへんとちゃうか?第一あの”競売会”に参加するには嬢ちゃんから貰ったこの招待カードが必要やんか。幾ら市長のコネでも、さすがにこの招待カードは手に入れられんやろ?」
「あくまで”念の為”よ。あらゆる可能性を考えて先に手を打っておくのは基本でしょう?――ま、”競売会”の会場が入れるようになる時間まで連絡が無かったらそのカードは捨てるなり、息抜きに”競売会”に参加するなり好きにしていいわよ。それじゃあ、レンもこれで失礼するわ。」
そしてゼノの疑問に答えたレンは
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