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英雄伝説〜菫の軌跡〜(零篇)
第17話(1章終了)
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らないように牽制し

「…………」

その隙にゼノの後に現れたレオニダスがその巨大に似合わない凄まじい速さで二人に詰め寄り、レンを庇うかのようにレンの前でマシンガントレットを構えてリーシャの行動を警戒していた。



「”西風の旅団”の連隊長―――”罠使い(トラップマスター)”に”破壊獣(ベヒモス)”………!?まさか貴方達がクロスベルにいたなんて……!」

「……相手が”ルバーチェ”しかいないと高をくくって他の警戒がおろそかになっていたようだな。」

自分達の存在に驚いているリーシャにレオニダスは静かな表情で呟き

「クク……それにしてもまさか”銀”の正体がアルカンシェルの新作の”月の姫”で有名なあのリーシャ・マオだったなんて度肝を抜かれたで。ん?けど以前会った時はその立派なモノは全然ないように見えたけど何でや?」

一方着地した後レン達に近づいたゼノは興味ありげな表情でリーシャを見つめた後リーシャの豊満な胸に視線を向けて首を傾げた。

「―――恐らく気功の類で体型を変えたのじゃないかしら?それよりもレディのバストに注目するなんて不潔よ。」

「いや〜、これは男の(さが)やねんから勘弁してや〜。」

自分の疑問に説明をした後呆れた表情をしたレンの指摘にゼノは苦笑しながら答え

「あら、レオニダスおじさんは全然注目していないけど?」

「おじさん………」

「ブッ!?……まあ、レオはギリギリ20代の俺と違って既に30を越えているし、子供やったら20代でも”おじさん”って言う事もあるそうやから気にすんなって。ク、クク……」

レオニダスはレンに”おじさん”と呼ばれて若干ショックを受け、その様子に思わず噴きだしたゼノは笑いを噛み殺しながらレオニダスに慰めの言葉を贈り

「……後で覚えていろ。」

レオニダスは顔に青筋を立ててゼノに対して恨み言を呟いた。



「―――さてと。リーシャお姉さん程の手練れなら、レン達との力量差はわかるでしょう?」

そしてレンは不敵な笑みを浮かべてリーシャに問いかけ

「……………(駄目……”西風の旅団”の連隊長二人に加えて”戦天使の遊撃士(エンジェリック・ブレイサー)”相手に正面から戦って勝つなんて私の実力では無理……)…………)………い、いつから私が銀だと疑っていたの……?」

目だけでレン達を見回したリーシャは勝ち目はないと判断したのか諦めた表情で手から剣を落とし、地面に両足の膝でついた後、表情を青褪めさせながら両手を地面につけて、レンを見上げて尋ねた。

「”星見の塔”で銀がレン達に依頼した時、疑問に思ったのよね。何故、”改めて依頼する”みたいな一度依頼した事があるような事を口にしたのか。何故、暗殺者が標的でもない人―――イリアお
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