第17話(1章終了)
[4/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
間の中へと歩いて消え、去って行った。
「はは……相変わらず神出鬼没な方だ。しかし『時間』ですか……」
銀が去った後ツァオは苦笑し、そして不敵な笑みを浮かべて眼鏡をかけなおし
「フフ……一体何の『時間』なのやら………」
口元に笑みを浮かべて静かに呟いた。一方銀は黒月の建物の屋上に現れ、目にも止まらぬ速さで次々と建物の屋根に飛び移り、歓楽街の建物まで移動した。
〜歓楽街〜
「……………………」
アルカンシェルの劇場がよく見える建物の屋上に到着した銀は劇場の周辺を見つめた後、黒衣と仮面を一瞬で外して正体を現した。
「よかった、間に合った…………」
黒衣と仮面を外した銀――――リーシャは安堵の溜息を吐いた。
「クスクス、やっと正体を顕したわね”銀”―――いえ、リーシャお姉さん?」
するとその時屋上から下へと続く扉からレンが現れた!
「え…………―――!?レ、レンちゃん……」
声を聞いたリーシャは血相を変えて振り向き、信じられない表情でレンを見つめた。
「うふふ、やっぱりレンの思った通り”銀”は貴女だったのね、リーシャお姉さん。」
「な、何の事かしら……?」
意味ありげな笑みを浮かべて自分を見つめるレンの答えに対し、リーシャは一瞬慌てたがすぐに笑顔を見せてレンを見つめた。
「フウ……この期に及んで無駄なあがきをしようとするなんて、ちょっとかっこ悪いわよ?”銀”の姿をしたリーシャお姉さんがどこか―――まあ、黒月貿易公司でしょうけど、そこから移動して銀からリーシャお姉さんに変わる所を見ているわよ。ここまで言ったのだから”伝説の凶手”と恐れられている”銀”なら潔く認めるべきじゃないかしら?」
「っ!…………………証拠もないのに、そんな事を言わないでくれるかしら?」
レンの話を聞いて息を呑んだ後、真剣な表情でレンを見つめて指摘したが
「あら、証拠ならあるわよ?」
「え…………」
意外そうな表情をしたレンの答えを聞くと呆けた。
「屋上の扉の上についているあれ……な〜んだ?」
その様子を見たレンは小悪魔な笑みを浮かべてリーシャを見つめたまま背後の扉を指さし
「屋上の扉の上についているもの………――――――――!!クッ………」
レンの問いかけを聞いて不思議に思ったリーシャは屋上の扉に上についているもの――――監視カメラらしきものを見つけると血相を変え、大剣を取り出してレンに強襲しようとしたが
「おっと、そこまでやで!」
「!?」
何と屋上の扉からゼノが現れると同時に手に持っているスイッチを押してレンとリーシャの間に予め仕掛けていた仕掛けを爆発させてリーシャがレンに襲い掛か
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ