第6章
体育館裏のホーリー
第107話 誕生、おっぱいドラゴン!
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れたテレビの映像から流れた第一声に俺達は唖然としてしまう。
『主のおっぱいを突いて、ここに降臨ッ!!』
『な、なら……おっぱいを揉むだけでなく、す、す、吸ったりとかも……?』
『これは部長のおっぱいの分!』
「……アザゼル……これは一体何なんだ……?」
なるべくへいそうを装いながらアザゼルに尋ねるが、おそらく、顔は引きつってしまっているだろう。
「戦いながらおっぱいおっぱい言ってるイッセーの紹介シーンが大ウケでな♪乳龍帝と言う愛称までできている♪」
「ち、乳龍帝!?」
「特に子供に大人気でな♪『おっぱいドラゴン』なんて呼ばれてるんだぜ♪」
「……まじかよ……」
……なんとも嬉しくない呼ばれ方されてるな、イッセー……。
『うおおぉぉおおおおん!?!?』
『ッ!?』
突然の泣き叫び声に驚く俺達。
声の出処はイッセー…正確には、イッセーの左手の甲が光っており、そこから声が出ていた。
「い、いきなりどうしたんだよ、ドライグ!?」
声の主は、イッセーの持つ『赤龍帝の篭手』に宿る二天龍と呼ばれるドラゴン、ドライグ。そのドライグが現在、号泣していた。
『二天龍と称された俺が!?赤龍帝と呼ばれ、多くの者に畏怖されたこの俺が!?それが乳龍帝だぞッ!『おっぱいドラゴン』だぞォォッ!うああぁぁあああああ!?!?』
あのドライグが、二天龍と称され、『赤き龍の帝王』と呼ばれるあのドライグが…………嘆き悲しみ、号泣していた。
『………うぅぅ……こんな事……白いのに知られでもしたら…!?』
『まあ、アルビオンも泣くだろうなぁ♪『我が宿敵がなんて様だ!?』なんて言いながらな♪』
ドライグの言葉に俺の中のドレイクが心底楽しそうに答える。
『良いじゃねえか、ドライグ♪』
『黙っていろ!貴様も呼ばれてみれば分か…』
『芸名みたいで面白そうじゃねえか♪』
『この『遊びドラゴン』がぁぁッ!?』
あぁ、こいつなら確かに面白がりそうだな。当のドライグはあまりにも不名誉な呼ばれ方に嘆んでいると言うのに。
「ちなみに、『おっぱいドラゴンの歌っ』て言うテーマソングが絶賛制作中だったりする」
『なにそれ!超聴きてぇ!』
『うがああぁぁぁあああああああ!?!?』
その後、イッセーは必死になってドライグを慰めるのであった。
伝説のドラゴンでも、意外と繊細なんだな。
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