第6章
体育館裏のホーリー
第107話 誕生、おっぱいドラゴン!
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「安心して。ミカエル様は「これからは仲良くですよ」と仰られていたし…」
「私自身は仲良くしたいなとは思っていましたし」
「私も個人的には仲良くしたかったのよ」
「……まあ、世話にはなったからな……」
「私も特に異存は無い。これからは学業方面共々よろしく頼むよ」
元々そこまで敵意の無かったユウはもちろん、イリナもアルミヤさんも友好的だった。
ライニーも最初会った頃に比べれば、友好的な方だった。
「教会代表として!」
「よろしくお願いします!」
パチパチパチパチ。
イリナとユウの締めに、俺達は拍手を送る。
「長年争い合ってきた仲だ、突然手を取り合えと言えば、不満を持つ者もいたが、お前達が共闘してロキと戦う姿が結果的に最高のデモンストレーションになった。お前らには改めて、礼を言わねばならん」
離れた所でアザゼルが酒を片手に礼を言ってくる。
「そう言われると、頑張った甲斐があったってもんだな」
「そうだな」
「ま、急な事で、堕天使からの戦士を出せなかったのはちと心残りだったが」
「………一人いましたわ……」
堕天使側から戦闘員を出せなかった事を気にしているアザゼルに、副部長が静かに言葉を発する。
「………とは言っても……半分だけですが……」
それだけ言うと、副部長は黙ってしまう。
堕天使絡みには相も変わらず素っ気無く、冷たいものだが、ロキとの戦いで堕天使の力を開放した事で多少の心境の変化はあったのかもしれない。でなければ、今みたいな事は言わないはずだからな。
「……そうか……」
アザゼルも副部長がそう言ってくれただけでも満足なのか、普段のおちゃらけた雰囲気は形を潜め、優しそうな表情をしていた。
アザゼルはどうにも、副部長を特に気にかけている節が見える。部下であるバラキエルの娘ってだけが理由じゃないよな?なんとなく、そんな気がした。
「おっと、そうそう、イッセー」
「はい?」
急にいつも通りの雰囲気になったアザゼルはイッセーに話し掛ける。
「昨日、所要で冥界に行ってたんだが、向こうでお前、大人気だぞ」
「俺が冥界で?」
「わあ!凄いです、イッセーさん!」
「ミョルニルでロキにとどめを刺したんだから、当然だよ」
「いやぁ、そうじゃないんだ」
『?』
イッセーが冥界で有名って事で盛り上がる俺達だが、アザゼルはなにやら額を掻いて、微妙そうな顔をしていた。
「テロリストから冥界を守った英雄の素顔と言う、ドキュメンタリー番組があってな」
苦笑いしながら、アザゼルはリビングにある巨大テレビを点ける。
……なんだ、もの凄く嫌な予感が……?
『……おっぱいを突かせてください!』
「なっ!?」
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