第6章
体育館裏のホーリー
第107話 誕生、おっぱいドラゴン!
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っておいて、一方的に言いたい放題だったからな。俺やイッセーはもちろん、アーシアも言葉を挟む隙さえ無かった。運命やら愛を語る自分の言葉に大分酔っている様に思えた。
まあ、あの求愛っぷりから、アーシアへの想いは本物なのかもしれないが。
「でも、自分を助けてくれた人を好きになっちゃったって気持ちは分からなくないかな〜」
調理組の鶇がそんな事を言う。
言った鶇本人がまさにそれだからな。っと言うか、イッセーに想いを寄せる女性陣の大半のきっかけがそれだったりする。そこからさらにあいつへの想いを深めていったって感じだな。
「でも、アーシアさんはイッ君の事が好きだから、その悪魔の人も大変だね?」
歓迎会の主役と言う事で寛いでもらっているユウがそんな事を訊いてくる。
まあ、アーシアはイッセーの事を本当に一途に想っている訳だからな。ちょっとやそっとじゃ、その想いが揺らぐ事はまず無い。言っちゃ悪いが、ディオドラが入り込む余地なんて皆無だ。
「それでも、あの様子じゃ、そう簡単には諦めないだろうな」
あいつの熱愛っぷりも相当なものだったからな。
「明日夏の言う通り、自分を救ってくれた女の子に再会したものだから、舞い上がっているだけでしょう。良いから放っておきなさい」
そこへ、イッセーとアーシアを連れてやってきた部長が時間も経てば、熱も冷めるだろうと言ってくる。
それで済めば良いんだがな。
それに、アーシアと奴が出会った事が少し気になるんだよな。当時のアーシアはその神器の能力で聖女として崇められていた。故に教会の中でもかなり深くて重要な場所にいたはずだ。そして当時は和平が成立する前、つまりそこは敵地である。そんな場所に上級悪魔、しかも魔王ベルゼブブを輩出した家の次期当主が眷属も連れずに単独でいた事が気になる。いや、ケガをしていた事から、戦闘になって眷属とはぐれてしまっただけかもしれないが、だったらなんで、わざわざ敵地だった場所にいた?ヘタをすれば、悪魔側と教会側の戦争の火種になりかねる事だぞ?敵情視察の為だとしても、経験が浅い若手悪魔にやらせる事でもないし。
まあ、俺の考え過ぎかもしれないが。
とりあえず、今は歓迎会を盛り上げる為の準備に専念するか。
ー○●○ー
「改めまして、紫藤イリナです!」
「神田ユウナです!」
「……ライニー・ディランディ……」
「アルミヤ・A・エトリアだ。彼女達やゼノヴィアの様にアルと呼んでくれても構わない」
準備が終え、ようやく始まった歓迎会。開幕は主役の四人に話してもらっていた。
「悪魔の皆さん、私、今まで敵視してきましたし、滅してもきました……」
「………教会……怖いですぅ……」
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