第6章
体育館裏のホーリー
第107話 誕生、おっぱいドラゴン!
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主だって)
(アスタロト家って言えば、魔王ベルゼブブを輩出した……)
(ああ)
だが、話を聞く限りじゃ、顔を合わせた程度で、ここまで親しげに接する程の顔見知りって訳じゃないはずだが。
「僕を忘れてしまったのかな?」
「あ、あのぉ……」
「お前、アーシアに何を!」
困惑するアーシアにお構い無く語り掛ける男にイッセーがアーシアを庇う様に男に詰め寄るが、男はイッセーを手で制して、なおもアーシアに語り掛ける。
「僕達は出会っているはずだよ。彼よりももっともっと昔にね」
「なに……?」
「ッ!」
男の言葉でこの男とアーシアの関係が分かった。
その後、男が見せたい物があると言い、近くの公園に俺達を連れてくるなり、上着を脱いで胸元を見せてくる。男の胸には大きな傷痕があった。
「傷……もしかして!?」
「そう……僕は君の神器によって命を救われた悪魔、ディオドラ・アスタロトだ」
やはり、こいつ、ディオドラ・アスタロトがアーシアが魔女と呼ばれる要因となっ悪魔。傷付いたこいつを助けたが為に、アーシアは異端の烙印を押され、魔女と呼ばれる様になった。そしてアーシアは紆余曲折があって、今の生活を手に入れた。今のアーシアはこいつがいなければいなかったと言う事になるのか?
「冥界で君を見掛けた時は驚いたよ。でも、あんな騒ぎで話をできずじまいだったろ?」
上着を着直しながら、ディオドラ・アスタロトは言う。
ロキの事だな。
「だから改めて迎えに来たんだ」
「む、迎え……?」
「僕達の出会い、そして再会は運命だと思う」
「っ!」
そう言いながら、ディオドラ・アスタロトはアーシアに跪いてアーシアの手を取ったと思ったら、ディオドラ・アスタロトはアーシアの手の甲に口付けをする!
「テメェ、アーシアになんて事を…」
「妻になってほしい。僕は君を愛しているんだ」
ー○●○ー
「そうですか。その様な事が……」
歓迎会に出す料理の下ごしらえをしながら、俺は一緒に料理の準備をしている副部長にディオドラの事を話していた。
あの後、アーシアに求愛行動をしたディオドラ・アスタロトは「今日のところはひとまず帰るよ。必ず迎えに来るから、待っていてくれ」とアーシアに言って、魔法陣を介して転移して帰っていった。
イッセーとアーシアは今日あった事を部長に報告しに行っている。
「あんたはそいつの事、どう思ったのよ?」
話を聞いていたのか、俺達の手伝いをしている燕が訊いてきた。
「……お坊ちゃん育ちが自分に酔って舞い上がってるって感じだな」
俺は淡々と答える。
はっきり言って、あいつの求愛は一方的なものだった。困惑するアーシアを放
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