雨夜-レイニーナイト-part6/雨中の決戦
[7/12]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ンファイヤーが戦っているのだが、雨の中という悪条件のせいで苦戦を強いられている。グレンの出現には街の人たちはウルトラマンとはまた異なる異形の巨人が現れたことに驚いたものの、彼もまた町の人たちを守るべく戦っている姿に、きっとウルトラマンと同じように自分たちを足すに来てくれたのだと確信した。だが苦戦している彼を見て、街の人たちは自分たちがいかに身の危険にさらされているかを思い出し、逃げまどい始める。
「こっちだ!落ち着いて怪獣の反対側へ避難しろ!」
避難誘導も貴族として、そしてUFZの仕事の内だ。レイナールやマリコルヌ、ギーシュらが街の人たちを怪獣の反対側へ避難を呼びかけ続ける。
「けが人はいる!?すぐ見てあげるから慌てないで!」
モンモランシーも水魔法による救護活動を積極的に行っていた。厄介ごとに首を突っ込みたがらない彼女だが、だからと言って目の前で傷ついた人を放っておくことはできなかった。
(もう…サイトの奴、いったいどこに行ったのよ…)
しかし、詠唱中のルイズはサイトの姿がないことに、苛立ちもあるがそれ以上に不安が募っていた。離れてから彼の姿を一度も見ていない。もしや何かあったのだろうか?そんな猛烈な不安ばかりが湧き上がってくる。
「ルイズ、ボーっとしないで!」
キュルケの呼びかけにルイズがはっとなる。
「下!」
タバサが自分たちを乗せているシルフィードに向かって命令を下す。間一髪、シルフィードはゾアムルチの攻撃を素早い動きで回避した。
「集中」
「ご、ごめん…」
タバサが短くも的確な言葉でルイズに注意を促す。タバサの反応が遅かったら、今の会費でルイズは振り落とされていたかもしれない。
「ダーリンがいないからって、落ち着きがないわよ。しゃんとしなさいな」
「べ、別にそんなんじゃないわよ!」
キュルケが若干からかいじみたことを言うと、ルイズはいつも通りというべきか、顔を赤らめて否定した。
「…!」
すると、タバサは雨空の彼方から、一筋のが飛んできた。その青い光には覚えが誰にもあった
「ダアアアアアア!!!」
その轟く叫びと同時に、ゾアムルチは青い球体から体当たりを食らって倒れた。
ついに、この日もやってきたのだ。
我らがヒーロー、ウルトラマンゼロが!
「ゼロ!」「ついに来てくれたか!」
「ったく、遅いぞ!」
ゼロの姿を見て、街の人たちの目に希望の光が戻ってきた。
地上にいるギーシュたちも笑みをこぼし、キュルケもほっとしていた。タバサもこれで安心できる…と無表情ではあるが、もう大丈夫だろうと確信した。
だが、この日の彼の心に満ちていたのは、深い悲しみだった。その悲しみを…この場でただ一人、ルイズだけが察していた。
(何…?胸が…)
胸が苦しい。どうしてか、胸がひどく締め付けられたような感覚が
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ