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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
雨夜-レイニーナイト-part5/裏切りの代償
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を一発食らわせ、さらに尾を鞭のように振るってヤナカーギーの顔を攻撃した。
顔に鋭い一撃を受けたヤナカーギーはダメージこそ受けたが、すぐにお返しに自分もゴモラの顔に尾を振るって攻撃、ゴモラはダウンしてしまう。
「ゴモラ、立ち上がれ!」
ジュリオが大声で強く命じた。彼の気合入れに応え、ゴモラはすぐに立ち上がった。立ち上がると同時に、ゴモラはヤカナーギーに再び突進する。真正面からゴモラの体当たりが直撃、腹を押さえて怯んだヤナカーギーに、ゴモラは後ろ蹴りを食らわせてダウンを誘う。
さらに追撃しようと近づくが、ヤナカーギーは立ち上がると同時に二度目の尾の攻撃でゴモラの顔を攻撃した。それが、偶然にも彼の目に当たってしまう。
視界を一時的に封じられてしまい、大きく怯んだところで、ゴモラは膝を付いてしまう。ヤナカーギーが、隙だらけとなったゴモラに接近する。
「ゴモラ!」
敵が近づいていることを知らせるジュリオ。ゴモラは匂いと気配をたどって、正面から近づいてきたヤナカーギーに蹴りを食らわせようとした。だが、その一撃は簡単に受け止められてしまい、ゴモラは羽交い絞めの形で捕まってしまう。首を絞められ、ゴモラはもがくが、ヤナカーギーは決して離そうとしない。
そして恐るべきは次の減少だった。ゴモラの、鼻の先にある角から赤い光のようなものが、ヤナカーギーの口の中へ吸い取られ始めたのだ。そのせいなのか、必死に抵抗するゴモラの鳴き声に元気がなくなり始めた。
ヤナカーギーには、相手のエネルギーを吸い取る能力があり、今もゴモラのエネルギーを吸収し始めているのである。
「ちぃ…」
敵につかまってしまったゴモラを見て、ジュリオは舌打ちした。


「ヤナカーギー!そうだ!そのままエネルギーを吸い上げてしまえ」
ゴモラを捕まえ、エネルギーを吸い上げ始めたヤナカーギーを見て、チャリジャは勝ち誇った。
「しかし、ゴモラか…なかなかいい怪獣ではないか。かつてはウルトラマンさえも苦しめたほどだというからな。せっかくだ。あの怪獣を十分に弱らせたら、今度は私の手で手懐けてやるか!」
さすがは怪獣バイヤー。ゴモラを新たな商品として強奪する算段を企て始めた。
「待ちな。そこの変顔怪人」
しかしそうは問屋が許さないとばかりに、チャリジャの後ろから男の声が聞こえてきた。
「変顔とはなんだ!」
人がいい気になっているところに水を差してきたことが気に食わなかったのか、不満げに声を荒げならチャリジャは背後を振り返る。
そこに立っていたのは、人間体のグレンだった。しっかりフードをかぶって雨をしのぎながら、チャリジャを突き止めたのだ。
「今すぐあの怪獣を止めな。でねえと、一生残る火傷じゃすまねぇぜ?」
両こぶしをパキパキ鳴らしながら、グレンはチャリジャに近づいていく。チャリジャは、ゴ
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