第177話 水鏡先生
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遭うことはないと理解したのか胸を撫で下ろしていた。鏡翠は二人の様子を黙って見ていた。
「鏡翠、単福に会わせてもらえないか? 悪いようにはしない」
正宗は鏡翠を見た。
「単福にですか?」
「警戒せずとも良い。私には従妹がいる。従妹の相談役となって欲しいだけだ」
「袁太守の相談役にございますか?」
「不服か?」
「いいえ。滅相もございません。袁太守に確認せずともよろしいのでしょうか?」
「従妹は信用にたる家臣を欲している。単福ならば従妹の目に適うであろう」
「一度も会っていない者を抜擢することは浅慮ではございませんか?」
「朱里と鏡翠が人物を認めているのだ。単福は相応な人物であろう。少なくとも無能ではあるまい。私は過去は一切気にしない」
正宗は笑みを浮かべた。彼の様子を見て鏡翠は口元を抑え上品に笑った。
「清流派のお家柄の方のお言葉とは到底思えません」
鏡翠は言葉と裏腹に正宗のことを好意的に思っているようだった。
「祖父なら激昂して私を諫めるであろうな。だが、私は私だ」
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