第12話 センターと絵里
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言葉。
「じゃあ絢瀬会長はどうすればいいと思ってますか?」
「えっ?」
「廃校.....どうすれば止まると思ってますか?」
「わ、私は.....」
どうやら俺の言ったことを難しく考えてしまったらしい。
「あーじゃあ言い方を変えます。絢瀬会長は廃校を阻止するために.....何がしたいですか?」
「なに......が?」
まるで分からないといった表情で俺のことを凝視する。
まだ...見つけられないのか
前に聞いた『叔母さんの母校を守りたい』と言う会長の思い。
それ自体が悪いことではない。俺の母さんも音乃木坂出身だから生徒会長の気持ちがわからないというわけでもない。でも絢瀬会長は自分のやりたいことがそこにはない。
多分それがわかれば自然と行動できるはずなのに......
「もし....絢瀬会長が今の質問に答えることができたら俺はあなたの味方になって支えます」
「味方?」
「あれ?忘れちゃいました?初めに言いましたよね?『俺はあなたの味方にだってなれます』とね」
絢瀬会長は思い出したのか俺のことをじっと見つめて溜息をこぼす。
「...そう...でも必要ないわ。私は自分の手で廃校を阻止するから」
「そうですか....そりゃ残念です」
会話は終わってからもずっと2人は作業を続けた。
すべてが終わったのは5時半を過ぎてからだった。
〜☆〜
部室へ向かうと何やら騒がしい。何を話しているんだろうと思い、こっそり耳を澄ます。
「じゃあいいんじゃないかな?無くても」
「「「「「「ええっ!!!!?」」」」」」
「ちょっと穂乃果!無くてもってどういうことですか?」
「うん、リーダー無しでも全然平気だと思うよ?」
リーダー?俺がいない間にどういった会話してたんだ?
それにリーダー無しというのは一体........
「みんなそれで練習してきて、歌も歌ってきたわけだし」
「しかし....」
「そうよ!リーダー無しのグループなんて聞いたことないわよ!」
「だいたい、センターはどうするの?」
「それなんだけど、穂乃果考えたんだ!みんなが歌うってどうかな?」
「みんな?それってどういうことかにゃ?」
「家でアイドルの動画とか見て思ったんだ。なんかね、みんなで順番に歌えたら素敵だな〜って。そんな曲創れないかな〜って。」
「順番に?」
穂乃果の提案に海未、矢澤先輩、凛、花陽と反応を返している
「無理.....かな〜?」
「まぁ歌は作れなくはないけど....」
「そういう曲。無くはないわね」
「ことりちゃん、ダンスはそういうのどうかな?」
「
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