第12話 センターと絵里
[2/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
とは思ってました」
「その話からすると海未はもう歌詞考えたのか?」
「え?まぁ...ですが曲名が良いものが出てこなくて」
「まぁとにかくμ'sの紹介動画を撮ってくれたら好きに使ってもええよ」
東條副会長が最後にまとめて穂乃果、ことり、海未、凛は部室へ向かった。俺もその後に続こうとする
「あれ?大地君も行っちゃうの?」
「へ?行っちゃダメっすか?」
「ウチをここに置いてくつもりだったん?」
「え?いや...そんなつもりは」
この人は一体何が言いたいんだろう。思わず言葉に詰まってしまう。
東條副会長はというと黙って俺を見ている。なんていうか.....気恥ずかしい
「や、やっぱりいきません」
「そ♪それでええ♪少しお話しようや」
「は..はぁ」
話がしたいなら最初からそう言え、という思いを抑えてベンチに座る。
丁度日差しが木の陰で遮られているので涼しい。
「なんか東條副会長すごくやりづらいです」
「ん〜?少なくともそれはウチのせいではないで?」
「なんでそう言えるんですか。どこからどう見ても副会長が--」
「そんなことないで?カードがウチにそう告げるんや」
そう言って東條副会長は胸元からタロットカードを取り出す。俺はタロットカードよりもその大きな2つの果実に目がいってしまったのは絶対に秘密である。
「あぁ...そうですか。もうそれでいいです」
目を逸らして呆れた声で返答する。眠たいんだ...早く寝かせてくれ
「で?何の用ですか?」
「ん〜?なぁ大地くん、えりちのこと好き?」
「は、はぁ?一体なにをいきなり」
「ごめんごめん言い方間違えた。えりちのことどう思う?」
「対して意味変わってないように聞こえますが。えりちって生徒会長でいいんですよね?」
「うん」
どう...って言われてもね。言い方悪いが俺たちからすると天敵。でも副会長はそんなことを聞きたいのではない気がする。
やっぱり返答に戸惑ってしまう。俺の返答を待たずに副会長は話を続ける。
「えりちはな、真面目すぎるんよ。いい意味でも悪い意味でも。だから誰かが寄り添って支えてあげる必要があるのよ....」
「....続けてください」
「あの子だけじゃどうしようもできない事が起こった場合、えりちは自分で自分を傷つけて追い詰めてしまう。今まではウチがえりちを止めてきた。でもえりちを本当の意味で救うことができるのはウチやない。君なんよ?笹倉大地くん」
「俺が....?」
「そうや、だからえりちを敵視しないでちゃんと見てあげて」
「......なんで俺なんですか?」
「さぁ?なんでやろ〜ね♪」
東條副会長
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ